米大統領選、若い有権者は大半がバイデン支持 例外は「白人男性」

Photo by Scott Olson/Getty Images


新型コロナウイルスの感染者が全米で急増するなか、若い有権者たちにとって最も重大な政治的な問題となっているのは、パンデミックへの対応(37%)だ。トランプは選挙戦の終盤になって主要な政治課題に移民の問題を挙げているが、これを特に重視している若い有権者は、わずか11%となっている。

また、バイデンは最後の大統領候補者討論会で「石油産業からの移行」について発言し、トランプから厳しく非難されたが、気候変動と環境を何より重大な政治課題とする若い有権者は、14%にとどまっている。

若い有権者が最も重視する問題(2つを選択)

・新型コロナウイルス対策:36.8%
・雇用/経済:24.8%
・医療:22.8%
・人種間の平等:22.7%
・気候変動/環境:14.0%
・人工妊娠中絶:12.3%
・犯罪/公共の安全:12.1%
・教育:11.1%
・税財政:10.9%
・移民問題:10.7%
・同性婚:9.0%
・銃規制:8.3%
・外交政策:4.0%

若者にとっての「アメリカンドリーム」は?


「アメリカンドリーム」について尋ねたところ、若い有権者の47%が、「現在は昏睡状態にある」と答えた。「死滅してしまった」、「健在である」と答えたのは、それぞれ20%、26%だった。

アメリカンドリームを実現できるようにするために「最も効果的な方法は何か」との質問に対し、「現在のシステムを大幅にリセットすること」と答えた人は53%にのぼった。若い有権者たちは、“表面的な部分をいじる”のではなく、より革命的な政策の実施を求めている。

これらの有権者の72%は、上院議員と下院議員、連邦機関の官僚の任期に制限を設けることに賛成だ。また、73%は多額の資金がかかる政治を変えたいと考えている。

編集=木内涼子

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