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2020.11.07 19:00

心の健康もむしばむ新型コロナ 女性の間で特に危機的状態に

Photo by Vladislav Muslakov on Unsplash

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一部政府がロックダウン(都市封鎖)の実施を発表してから、半年以上がたった。世界中の人々は屋外で過ごす時間や家族など愛する人に会う機会が減ったことに慣れなければならなかった。

屋内に長時間閉じこもることで生じる閉所性発熱が深刻な問題となり、不安のレベルが急上昇していると語る人が多いのも意外ではない。しかし新たな調査からは、パンデミック(世界的大流行)により女性の心の健康に危機が生じていることが明らかになった。

非営利国際支援団体ケア(CARE)は世界中の人々に対し、現在不安を抱えていることを尋ねた。CAREはその結果、パンデミックにより女性の心の健康に破壊的な影響が生じていると答えている。

世界保健機関(WHO)は、パンデミックにより私たちの生活が変化し始める中、対処方法に関する指針を発表した。その中には、対処メカニズムとして薬物を使用しないことや、ニュースを見て過ごす時間を制限することが含まれていたが、新型コロナウイルス感染症が人々の心の健康に及ぼす影響を予期していた人はいないだろう。

CAREは世界中の40カ国近くで、女性6200人と男性4000人を対象に調査を実施している。これは、この種の研究としては初めてのもので、新型コロナウイルス感染症により生じた課題に人々がどう対処しているかを見極めるものだった。

CAREが調査で発見した性による大きな違いの一つは、心の病に関係する課題が増えていると報告した女性は27%だったが、男性の間では10%にとどまったことだ。女性らは多くの場合、家庭での無報酬の労働が急増したことで、ストレスや食事・仕事・医療に関する心配が生まれたと答えた。また男性の倍近くの女性たちが、自分たちが必要とする質の高い医療サービスを利用することが、パンデミック中は以前より難しくなったと報告していた。

人々は新たな労働条件や孤立に直面している。その中で、心の健康がむしばまれてきたことは驚くべきこととは言えない。とはいえ、家族の世話やサービスを利用できないことなど追加のプレッシャーが存在する場合、状況はさらに難しいものになりかねない。CAREの知識管理部長で報告書の主執筆者のエミリー・ヤノックは次のように述べた。

「CAREは半年前、世界の健康危機により性差は広がるばかりで、女性の健康や栄養状態、経済的安定性における過去数十年の進歩を後退させるだろうと警鐘を鳴らした。女性の話を半年間聞き、その体験を把握した結果、私たちが鳴らした警鐘は今までにも増して高々と響きわたっている。私たちのデータは、世界中のコミュニティーが新型コロナウイルス感染症に対するより効果的で公平な措置を講じることを呼びかけるものでなければならない」
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翻訳・編集=出田静

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