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企業で利用されるウェブサービスやクラウドサービスが増えるにつれて、悩みの種となったのが、IDやパスワードの管理だ。そんな中、注目を集めるのが1つのIDとパスワードで複数のサービスへのアクセスを可能にする「シングルサインオン(SSO)」と呼ばれるソリューションだ。

シングルサインオンを提供するスタートアップの「StrongDM」が10月27日、セコイア・キャピタルが主導するシリーズAラウンドで1700万ドル(約17億8000万円)を調達したと発表した。

同社の共同創業者でCEOのElizabeth Zalmanによると、昔は企業のインフラにアクセス可能な社員は少数のシステム管理者に限定されていたが、クラウドの普及により、従来のアクセス制御のアプローチは機能しなくなったという。

「データセンターやクラウドにあるインフラへのアクセスを管理する場合、誰もが利用可能なシンプルで直感的なインターフェースが必要になる。StrongDMは、データやアクセスを行う人の現在地を問わず、ログインを管理し、アクセス履歴を保存する」とZalmanは話す。

StrongDMは、ユーザーにログインIDやパスワードを配布する代わりに、特殊なソフトウェアをダウンロードさせる。このソフトを通じ、ユーザーはOktaやOneLoginなどのシングルサインオンプロバイダから認証を受け、アクセスを許可される。同社はアクセスを許可すると同時にそれを仲介し、全ての動作のログを残す。

「私たちはユーザーを玄関で迎え入れ、彼らにアクセス権限を与え、何をしたかを記録する」とZalmanは話した。

StrongDMの料金体系は非常にシンプルで、ユーザー1人当たりの月額費用は50ドルだ。同社は昨年3倍に成長し、顧客リストには「Hearst」や「SoFi」「Peloton」などの企業の名前が並んでいる。

strongDMを共同創業する以前に、Zalmanは2010年にデジタルマーケティングプラットフォームの「Media Armor」を共同設立した。その後、Greycroftが主導するシリーズAで200万ドルを調達した後、2014年にNomiに売却していた。

Zalmanは2015年にstrongDMを共同創業した。同社のCTOを務めるのは彼女の高校時代からの友人のJustin McCarthyで、カスタマーサクセス担当は元NomiのSchuyler Brownが務めている。

セコイア・キャピタルでstrongDMの調達を担当したDouglas Leoneは、次のように述べた。「企業が利用するデータベースは急激に増えており、従来のアプローチでの管理は難しくなっている。そんな中、strongDMのソリューションは、将来を見据えたものだ」

バーミンガムに本拠を置くstrongDMは現在、35人の社員を抱えており、前回のプレシードラウンドとシードラウンドで合計500万ドルを調達していた。今回の1700万ドルを含めると同社の累計調達額は2200万ドルに到達した。

編集=上田裕資

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