ビーガンシェフが伝授する、菜食を楽にするコツ

Getty Images

米アトランタでシェフのリード・トラパニが最近オープンさせたビーガン料理のポップアップ店「ハッピー・シード(Happy Seed)」は大盛況となり、客の大半はビーガン(完全菜食主義者)ではない人だった。トラパニによると、「非常に多くの客が、常にこんな食事をしたいと言ってくれた」という。

ビーガン料理の需要は確かに高まっている。完全なビーガンの人も、週に数回程度のビーガン料理に関心があるだけの人も、自分でビーガン料理を作るのは難しいと思ってしまうかもしれない。クリーミーな食感をつくるのに乳製品を使うことはできないし、動物由来のタンパク質と同じ満足感を得るためにはどうすればよいのだろう? トラパニは「自分や家族に何が合うかをゆっくり学ぶ必要があるが、努力する価値はある」と語る。

トラパニは、植物由来の原材料を使って伝統的なラテン系料理を独創的にアレンジした料理で、ファンを増やしている。彼いわく、ビーガンの食生活には柔軟性が必要になるという。「生活で最も基本的なことである食習慣を変えようとしているのだということを肝に銘じておくこと。楽をするには便利なものを選ぶこと」

以下に、トラパニが教えてくれたビーガン料理作りを少し楽にするコツを紹介する。

「ミートレスマンデー」などから始める


ビーガンの食習慣を始める際には、「ミートレスマンデー(肉なし月曜日)」といったように、週に1度だけ肉を食べない曜日を決め、新しい料理を試そう。

好きな料理をビーガンにできないか考える


ハッピー・シードでは、カシューチーズを乳製品の代わりとして使い、ビーガンラザニアを作った。塩こしょう、レモン汁を加え、パスタとソース、野菜や代替肉ブランド「ビヨンド・ミート」を使って料理を完成させよう。

不健康な好物料理もビーガンにする方法を見つける


例えばプルド・ポークは、エリンギを使って再現できる。1パック分を細かく裂き、天板に乗せてオーブンで焼く。エリンギは、細く裂いた鶏肉や豚肉の食感に近く、サイズも裂くのに適している。
次ページ > 肉の食感を再現できるフルーツ

編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事