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「データ文化」を築くことで組織のアジリティが向上し、顧客ニーズにより敏感になり、イノベーションを受け入れる素地ができます。この記事では、データ文化を築くことの意義と、データオペレーションを大規模に組織化する利点を見ていきます。
(本記事は米国版Forbesに掲載された、Google CloudのBrandVoiceコンテンツを転載したものです)


デジタル革命はあらゆる企業にかつてないチャンスを与えますが、同時にリスクももたらします。安価で豊富にあるオンラインリソースは、より濃密な顧客関係を確立するための新たな機会を創出します。しかしこれらは、競争や絶え間ない混乱を引き起こす要因にもなり得ます。

変化に悩まされているときは、不変のビジネスの基本原則のいくつかを思い出してみてください。それは「市場を知る」、「顧客に焦点を当てる」、「製品 / サービス / ソリューションを完璧なものとし、変化する状況にすぐに適応できるようにする」、「効率性を追求する」というものです。競争力を維持する重要な差別化要因は企業にとってかけがえのない資産であり、こうした資産を有効に活かす方法があります。

それはつまり、データを収集して効果的に活用することです。常にデータを意識して収集、活用する文化を築き、市場の変化、製品のマイナーチェンジに対する反響、広告やメールへの反応などにすばやく目を向けます。特に、パンデミックの影響で多くの習慣や慣行が日々変化している今、意識、スピード、アジリティが特に重要です。パンデミックはいずれ終息するでしょうが、これまでの状態に戻るとは考えられません。

「データ文化」の実践は人によって異なるが、足並みを揃えることが鍵


データ文化がどのような形を取るかは、関係する人や組織のミッションによって異なります。イノベーションを起こす、または難しい問題を解決するという目的で同じ技術とデータを2つのチームに与えると、2通りのまったく違う結果が得られます。すべてのチームで成功するデータ文化を築き上げるには、目標とデータに関して足並みを揃える必要があります。

McKinsey & Companyのレポートによると、データ文化がなぜ重要であるかについて次のようにまとめられています。「文化は複合的な問題にも、複合的な解決策にもなり得ます。組織のデータミッションがビジネス戦略や中核事業から乖離している場合、分析イニシアチブの結果が期待に応えられなかったとしても不思議ではありません。しかし、データ分析がビジネスに対し大きな影響を与えることが組織全体に浸透すると、それは活力や勢いの源となります。詰まるところ、この技術は実効性があり、非常に優れたものであると言えます。それを有効に活かせる文化があれば、どのようなアウトプットがもたらされるかを、想像してみてください。」

私たちは今、革命的なデータドリブン時代に生きています。この時代は、データがうまく活用されてきた結果、もたらされたものです。

組織の変化について考えるとき、必ずしも変化のすべての側面が破壊的なものではないことを思い起こすとよいかもしれません。深く掘り下げると、データの活用は今に始まったことではありません。商業が始まって以来、人々は事実を観察し、何が重要なのかを理解して、利用するパターンを探し求めてきました。近代統計学の発祥は1749年まで遡り(参照資料)、データに基づく管理は洗練さを増しながら1世紀以上にわたって世界中のGDPを劇的に引き上げてきました。私たちは今、革命的なデータドリブン時代に生きています。この時代は、データがうまく活用されてきた結果もたらされたものです。

人々の仕事の形は、その当時に入手可能であったデータの量や質とともに変遷してきました。太古の農民は天候パターンを観察するというインフォーマルなデータを利用し、実業家は標準化された工作機械の特許を取得していました。コンピュータ時代が到来すると、数学やオペレーションズリサーチが活用されました。

そして今、私たちに必要なのは、企業の隅々まで「データ文化」を浸透させることが可能な方法です。

なぜデータ文化をスケールさせなければならないのか


その方法とはどのようなものでしょうか。それは機会に則してスケールさせるというものです。2002年、デジタルストレージの容量はアナログの総容量を超えました(参考記事)。それ以来、一般的な企業が所有するデータの年平均成長率は約60%に達しています(参考資料)。単にデータ量が増えているだけでなく、データの取得元も多様化しており、今ではコンピュータに加えてブラウザ、センサー、スマートフォン、モバイルデバイスなどの幅広いソースからデータが収集されています。変化の年平均成長率は計り知れません。

Googleは、これらの機会についてさまざまな考えを巡らせています。その結論として、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることを企業ミッションと定め、さまざまな種類の大量のデータから知見やアクションを引き出すという興味の尽きない課題に長年にわたって取り組んできました。今日では、きわめて迅速にデータから知見を引き出せるようになっています。

Googleは、デジタルインサイトと行動を起こす力を消費者と企業の両方に提供するために力を尽くしています。これは、企業との広告活動に加えて、現在ではGoogle Cloudが提供するデータ管理や分析のためのツールやサービスも含みます。GoogleのプロダクトはANZMayo ClinicUPSなど、世界中の企業でデジタル変革やイノベーションの加速に貢献しています。

優れたビジネスが効果的なのは、優れた製品を生み出すプロセスがあるからです。そこには、顧客に対する深い理解や配慮が反映されています。

AirAsiaもその一例です。同社は「デジタル エアライン」への道をたどっています。その変革はすでに新たな知見を引き出し、柔軟性を高め、よりパーソナライズされたエクスペリエンスを提供することで成果を上げており、その結果、AirAsiaは航空会社業界で大きな注目を浴びています。AirAsiaのデータサイエンス部門チーフ兼グループ責任者であるLye Kong Wei氏は、次のように述べています。「私たちは、データを正しく活用し、アジリティや効率性を高め、顧客志向を強化したいと考えていました。」

同社はGoogle Cloudを使用することで効率的な意思決定をより迅速に下せるようになりました。たとえば、MLモデリングを使用してフライトでの食品廃棄物を削減しています。

Googleでも、社内組織でデータの最適化に関するさまざまな教訓を学んでいます。これは、自社の業務活動のほか、お客様が抱える難題の解決を支援した経験にも基づいています。これらの教訓の一部は、データ文化がなぜ重要であるかを解説したこちらのホワイトペーパーで取り上げています。それは次の4つの主要な柱に分類されます。

1. 信頼を持って運用する
2. 知見を組織内に広める
3. ビジネスのアジリティを高める
4. インテリジェンスを適用する

データオペレーションの大規模な組織化に関しては、注意すべきことがいくつかあります。データを取り巻く技術が進歩すると、アクセス性が向上し、管理が容易になります。大規模なデータの管理と処理は簡単ではなく、これまでのデータの処理と比較して新たな課題ももたらします。多くの場合、これは、収集されたデータの意味を解明する今日の優れたプロセス自動化とツールによってバランスがとられます。もちろん、アクセス性の向上はセキュリティ、品質、そのデータの解釈に関する新たな課題が増えることも意味します。

優れたビジネスが効果的なのは、優れた製品を生み出すプロセスがあるからです。そこには、顧客に対する深い理解や配慮が反映されています。つまり、優れたビジネスには常に、そのような結果をもたらす優れた社内文化があります。人は好奇心と創造力によって適応します。適切であれば、現状に挑戦し、新しい知見に基づいて革新をおこないます。委ねられたデータの力を活用し、プロセスを適応させることで、データから新たな価値を導き出します。

大規模デジタルシフトにより、データを収集して活用する文化を正しく理解し、実践する必要性が高まっている現代ほど、これが当てはまる時代はありません。先例がないため、いち早くこれを正しく理解することが重要です。新しい目標に向かって努力している人たちは、それが有益である限り、より多くのデータを収集することを決してやめません。クラウドコンピューティングやデータ管理、データ分析、人工知能などの技術進歩のペースは落ちていません。企業もまた、世界を変えようという強い思いを減退させてはなりません。

分析と同様、データ文化の構築は質問から始まる


データ文化は組織にとってリスクとなるのか、それとも解決策となるのか?解決策となる場合、それはどのようなものでしょう。その成果はどのように評価されるべきでしょう? これらの質問は、文化を新たに築く、または既存の文化をアップデートする際のヒントとなります。データ文化は、業界やビジネスの内容によって異なります。文化の構築を主導する人とそのステークホルダーが、チームや組織にとって何がベストであるかを理解していれば、構築したデータ文化は自社のビジネスにとって最適に機能するものとなります。

ビジネス変革の鍵は、組織のデータ文化から始まるのでしょうか? こちらのガイドを参考に、信頼、知見、アジリティ、インテリジェンスを向上させる文化を育む方法について継続的に学んでいくことが重要です。

出典 URL(Forbes US):
https://www.forbes.com/sites/googlecloud/2020/09/17/data-tells-us-that-a-data-culture-matters/#7bba028b7c13


Written by Quentin Hardy ◎Google Cloud編集責任者。Google に入社する前は The New York Times、Forbes、The Wall Street Journal にて勤務した。



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