自宅の限られたスペースにちょっとした華やかさを。はたまた、植物が料理に使えたら嬉しい。そんなこれからガーデニングを始めたい人たちへ。
ナチュラルでスパイシーな庭づくりを手がける長野県の園芸店、「ガーデンソイル」のオーナー、片岡邦子氏に自宅ガーデニングのコツを聞いた。
ベランダでもできるプランターガーデニングのコツ
ガーデニング初心者はまず、市販の培養土と、幅50〜60cmほどのプランターを用意しよう。このくらいの大きさのプランターであれば、数種類の植物をミックスして植えることができる。小さいながらもどこに何を植えるか、何色の花を植えるのか、イメージを膨らませられるのが楽しい。
プランターに苗を植える時、あまりに容器が小さいと土が少なく、水がすぐ乾いてしまう。ある程度の土の量が入るポットだと成功率が高いという。培養土は市販のもので問題ないが、あまりに安いものはふかふかしすぎており、植物が育ちにくいことがあるので要注意。
「植物を植えるスペースのことをベッドと言いますが、そこに根を張り育っていくので、土は大切な要素です。そして、その植物の性質をよく知り、好む環境を作ってあげることが、上手く育てるコツ」だという。
準備が整ったらさっそく、植物を植えてみよう。
長野県須坂市 ガーデンソイルの様子
種から育てると、成長して花が咲くまでに時間がかかるので、初めて植物の世話をする人は苗から育てるのがいいかもしれない。
また、植物には一年草と、宿根草(多年草)があることをご存知だろうか。一年草はその1年内で種が発芽し、成長して花を咲かせ、また種をつけて、枯れてゆく植物。毎年新しい種や苗に植え替える必要がある。宿根草は同じ株から何年も花を咲かせる植物だ。一年草と宿根草を同じプランター内に植えても問題ないが、植える前にその植物がどんな特徴をもっているのか、知っておこう。
今回はあまり手がかからず、自宅の限られたスペースでも楽しめる植物を紹介する。キッチンガーデン風、イングリッシュガーデン風、多肉植物──。好みの系統を参考にして、オリジナルのミニガーデンをつくってみてはいかがだろうか。