庭がなくても楽しめる。自宅で癒されるガーデニングのすすめ

植物はささやかな移ろいに気づく楽しみを与えてくれる


1. キッチンガーデン風


キッチンガーデンとは、食用になる植物をコンパニオンプランツと呼ばれる、野菜と相性が良く、虫よけにもなってくれる植物と一緒に育てる庭のこと。色彩豊かなみずみずしい野菜が実っている様子はなんだか愛らしい。

料理にも使える植物として、特に女性にはハーブが人気だという。ハーブは育てる際の栄養も他の植物を比べて少なくてよく、乾燥気味でもよく育つので、忙しい日常の中で育てるにはぴったりだ。世話をしながら、ハーブの心地よい香りに癒されるだろう。

ハーブ
ミント、タイム、ローズマリーなどの苗。ハーブは乾燥にも強く育てやすい。

ハーブの中でもローズマリーには記憶力を高める効果があるという。その他にもタイムやラベンダー、ミントなど、自分の好きな香りや用途に合わせてハーブを選ぼう。

ハーブ以外では葉物のなかでも虫のつきにくいロメインレタスや、他の植物と同じプランターに植えてもよく実をつけるミニトマトなども初心者向けのキッチンガーデンに向いている。ワイルドストロベリーは、年間を通して1cmほどの小さくて可愛らしい実をつける。甘酸っぱくてそのままでも美味しいが、ジャムやケーキに入れても良さそうだ。

ワイルドストロベリー
ワイルドストロベリー(Photo by Unsplash)

2. イングリッシュガーデン風


プランターで色とりどりの花々に癒されるイングリッシュガーデン風はいかがだろうか。

植物の花が咲くのは1年に1回のものが多い。花が咲かない時期も楽しめるよう、葉の形が美しいものや、ここでもハーブを植えて、香りも楽しめるプランターにするのもいいかもしれない。

まずは園芸店などで手に入りやすいパンジーやビオラ、ゼラニウムをベースに、1年中香りを楽しめる、かつ花が美しいハーブを植えてみてほしい。鮮やかな黄色のダイヤーズカモミールや、エキナセアはハーブのなかでも華やかな花を咲かせる。

エキナセア
エキナセアの花(Photo by Unsplash)

エキナセアはネイティブアメリカンがハーブとして用いていたといわれる植物。花の形に見覚えがある人も多いのではないだろうか。ネイティブアメリカンたちは根の部分を煎じていたといわれるが、葉を5〜6枚ちぎってお湯を注ぐと、香りの良いお茶になるという。免疫力アップの効果も期待できる。

ただ、エキナセアは70〜80cmほどの高さまで成長することもあるので注意が必要だ。他にも花期が長いセージなどもおすすめ。
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文=河村優

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