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最先端の経済誌「Forbes JAPAN」の記事紹介

松山恭子 Zebra Japan CEO

デンマーク発の雑貨チェーンブランド「Flying Tiger Copenhagen」を展開するZebra Japan。CEOの松山恭子に、茶道を始めたきっかけやその魅力、夫との共通の趣味について聞いた。


1995年、北欧デンマークのコペンハーゲンで誕生した雑貨チェーン「Flying Tiger Copenhagen」は、ヨーロッパを中心に世界29カ国、950店舗以上を展開するブランド。2011年の世界市場への進出に際し、欧州以外で初めての拠点が日本に決定され、日本法人としてZebra Japanが設立されました。

現在は東京・表参道の旗艦店を含め約30店舗を運営。1500点以上にのぼる北欧テイストのデザイン商品やパーティグッズ、キッチンウェアなど、「思わず誰かに見せたくなる商品」を手に取っていただきやすい価格でご提供しています。私自身は17年11月に経営企画部長として入社し、19年7月より社長を務めています。

趣味は茶道です。高校時代まではニュージーランド(NZ)とアメリカで過ごしており、30歳になる手前で「何か日本の文化を習得したい」と思って、習いはじめました。

25年以上も続けてこられたのは、教わった先生から「お茶は堅苦しいものではない。季節を感じる道具や設えでお客様においしいお茶を召し上がってほしい、というおもてなしの心がすべて」と言われ、非常にしっくりときたから。

例えばお茶をいただく際に茶碗を回して飲むのはよく知られていますが、重要なのは回転させる方向や回数といった作法ではなく、「茶碗の正面を飲み口からはずす」こと。専用の高価な茶碗がないのであれば、家にあるもので代用したっていいんです。

もちろん最初は一連の所作を「体で覚える」必要はあるのですが、覚えたあとは相手の方にいかに喜んでもらうかに集中します。

千利休が唱えた「和敬清寂」という言葉はまさにそれで、茶室の中では互いに心を開いて仲良くし(和)、思いやりをもち(敬)、心を清らかにし(清)、多少のことには動じずにいる(寂)。つまり、「いかに自分を高め、おもてなしの心をもって、お茶を点てられるか」。そういった精神を会得できるのが、お茶の魅力ですね。

他に長く続いているのが、ゴルフです。15年ほど前にゴルフコンペに誘われ、一緒に回った皆さんからスパルタな指導を受けてハマりました。夫との共通の趣味でもあり、月に1、2回は出かけています。

昨年12月、1ホール目がまったくダメで、2ホール目に「今日は気楽にやろう」と思って打ったらホールインワンが出まして(笑)。自分の気持ちを切り替えられたら、よい結果を引き寄せられる。両親などは80代でぜんぜん飛ばないのに、最終的には私とスコアが変わらない。なんだか人生のレッスンを受けているようだなと思います。

ラグビーも大好きです。夫もNZで育っており、ケーブルテレビでオールブラックス(NZ代表チーム)などの試合を見続けるので、隣で見ていたら面白さがわかってきました。「ノーサイド」という、試合が終われば互いの健闘を讃え合うという姿勢に特に惹かれますね。最初は悔しくないのかと不思議でならなかったけれど、夫曰く「ベストを尽くして負けたのであれば引きずらないのがラグビー」なのだと。

お茶やスポーツで学んだ感謝やおもてなしの心、タフな精神は、会社経営の中でも下の世代に伝えられたらと思っています。

構成=堀 香織 写真=yOU(河崎夕子)

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