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Chesnot/Getty Images

フェイスブックが10月29日に発表した第3四半期決算は、売上と利益が共にアナリスト予想を上回った。新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、株式市場には警戒感が広がっているが、同社の業績はそのような暗いムードとは対照的だった。

フェイスブックの第3四半期の売上は、前年同期比22%増の214億7000万ドル(約2兆2450億円)で、アナリスト予想の198億ドルを大きく上回った。純利益は前年同期比29%増の78億ドルで、一株あたり2.71ドルとなり、こちらもアナリスト予想の1.91ドルを大きく上回った。

一方で、米国とカナダにおけるアクティブユーザー数は、第2四半期のパンデミックの最中に記録したピーク時からは減少したものの、9月末時点のDAUは18億人で、前年同期比で12%のプラスとなった。ただし、第4四半期のDAUは減少に向かうか、横ばいにとどまる見通しとされた。

フェイスブックCFOのデイビット・ヴェーナーは、同社がこの先、米国や欧州において当局からの厳しいプレッシャーに直面する見通しであることを言明した。同社の株価は29日に1.5%上昇し、年初からは約35%の上昇となっている。

今年の株式市場はテック系銘柄の好調ぶりが顕著で、S&P 500の年初来上昇率が2%足らずなのに対し、S&P北米テクノロジーセクター指数は25%の上昇、テック銘柄が多いナスダックも23%の伸びとなっている。

フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグは、「困難な状況の中においても、人々や企業は当社のサービスを通じてつながりを維持し、経済的機会を創出し続けているため、当社は力強い業績を残せた」と述べた。世界で4番目の富豪である彼の保有資産は現在、約1030億ドル(約10兆770億円)に達している。

センティビリオネアと呼ばれる資産1000億ドル以上の富豪は現在、世界に4人存在するが、ザッカーバーグは世界1位の富豪であるジェフ・ベゾスや、LVMH会長のベルナール・アルノーとその一族、ビル・ゲイツらに続く第4位のセンティビリオネアだ(世界5位の富豪のイーロン・マスクの保有資産も8月末に一時的に1000億ドルを突破したが、現在は912億ドルとなっている)。

米国の株式市場は10月28日に全面安となった後、翌29日にわずかに反発した。その要因の一つが、テック系企業の業績の好調さにあるが、レガシー企業とハイテク企業の格差が拡大し続けていることも浮き彫りになった。

編集=上田裕資

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