医師の3人に1人が参加する医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」が実施したセカンドオピニオンに関するアンケート調査では、興味深い結果が示されていた。
【出典】医師専用コミュニティサイト「MedPeer 」調べ
がん以外の病気において、患者からセカンドオピニオンを聞きたいと言われたことがあるかとの質問に対し、約6割の医師がセカンドオピニオンを求められたことがあると回答。その際にどう感じたかの結果は図表2の通りで、セカンドオピニオンを要望されたことのある医師のうち、8割以上は、セカンドオピニオンを求められても「不快に感じない」と回答している。
「セカンドオピニオンは患者の当然の権利だと思う」「本人が納得することが重要」というコメントが目立ち、また、「こちらから患者に勧めることもある」「むしろ他の医師の意見を知りたい」という意見も多かった。
一方「不快に感じる」と回答した医師はわずか1~2割で、「信頼されていないと感じる」というコメントも。「患者側の言い方にもよる」「紹介状を書く手間がかかる」といった意見も寄せられたと報告されている。
また、患者から「セカンドオピニオンを求めたい」と告げられた場合、その後の患者との信頼関係に影響があると思うかという問いに対しては、「影響はない」という回答が約8割を占めていた。
セカンドオピニオンには悪い影響があると考える医師は約1割、反対に「良い影響があると思う」と回答した医師も約1割いて、「信頼関係があるからこそ求められる」「患者の希望に応えることで信頼関係が深まる」という意見もあったという。
このようなことから、医師にも肯定派が多いと言えるだろう。診断や治療選択に対してもやもやする点があるのであれば、セカンドオピニオンは利用の価値がありそうだ。
ハードル下げる保険会社の付帯サービス
とはいえ、いちばん悩ましいのは、セカンドオピニオンをどこの病院で受けるかだ。
がんであれば、がん診療連携拠点病院などに設置されている「がん相談支援センター」に相談すれば、地域でセカンドオピニオンを聞くことのできる病院や、各病院の専門領域などに関する情報を教えてもらえる。
意外に便利なのは、実は、加入している保険会社を利用することだ。保険会社から郵送されてきた保険証券や契約内容のお知らせなどを紐解いてみると、セカンドオピニオン予約サービスや無料の医療相談サービスの案内が同封されていることが多い。