セカンドオピニオン 知っておきたい流れと使えるサービス

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たとえば、東京海上日動あんしん生命では、24時間365日対応の電話相談サービス「メディカルアシスト」が、契約者およびその親族には提供されており、看護師および救急科専門医が常駐したコールセンターにフリーダイヤルで相談できる。症状に応じて、全国53万の医療機関等のデータベースから適切な医療機関等の案内を受けたり、30以上の診療分野ごとに専門医へ相談したりすることが可能だ。

加えて、引受基準緩和型医療保険「メディカルKitエール」「メディカルKitエールR」等の被保険者であれば、付帯サービス「Medical Note for 東京海上グループ」で、1. 病気・病状辞典サービス、2. オンライン医療相談サービス、3. 医師・病院受診予約サービス、4. セカンドオピニオン予約サービスが利用できる。

「みぞおちが痛いけど、すぐに病院に行ったほうがいいだろうか……」「知人が病気になり、自分にも似た症状がある。電話するほどでもないけれど、医師や看護師の意見を聞いてみたい……」等の気になる症状があれば、(1)で病気や症状を調べてみても良いし、(2)で医師や看護師にオンラインで相談することもOKだ。もちろん、「メディカルアシスト」の電話相談も利用できる。

その後、かかりつけの医師から大きな手術が必要だと言われて専門医に診てもらいたいというときには、(3)で医師・病院の受診予約も取れる。

また、「がんと診断されて主治医から複数の治療方法について説明を受けたが決められない……」ということになれば、(4)で主治医以外の医師から治療方針等に関するセカンドオピニオンを取得することもできて便利だ。

ちなみに、4のセカンドオピニオン予約サービスの利用の流れは、図表3の通りで、被保険者が専用サイトにログインし、サイト上で希望する病院を申込むと、このサービスを提供しているメディカルノート社が、病院と日程調整を行ったうえで、追加のヒアリングや日程調整、必要な書類等についてメールで連絡してもらえる。紹介状をかかりつけの医師から取り付けて、セカンドオピニオンを受診することになる。

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【出典】東京海上日動あんしん生命

なお、保険会社のセカンドオピニオン予約サービスの「どこまで予約できるか」についての水準には差がある。病院の指定をしたり、医師の受診予約をしたりまではできないこともあるため、加入先のサービスを見比べて、使い勝手の良いものを利用するのが良さそうだ。

保険会社の付帯サービスは、けっこう奥が深い。子供が幼いときは、急な発熱などの際に、無料の医療相談をよく利用したが、今度は自分のための使うという視点から、あらためてサービス内容を検討し直してみようと思う。

連載:ニュースから見る“保険”の風
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文・図=竹下さくら

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