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ニュースから見る“保険”の風

RUNSTUDIO/Getty Images

先日、友人に誘われて人間ドックに行ったところ、検査結果に怖い数字がチラホラ並んでいた。コロナ禍で運動不足であることに加え、人生の折り返し地点を過ぎ、少しずつ身体にガタが来ているのかもしれない。

ちょうど精密検査を受けようかと考えているとき、新聞記事の「セカンドオピニオン」という言葉が目に入った。私の場合は、ファーストオピニオンもこれからではあるが、今回は、このセカンドオピニオンについて触れてみたいと思う。

「セカンドオピニオン」の流れ


セカンドオピニオンとは、まさに「第2の意見」のことで、現在診療を受けている担当医とは別に、異なる医療機関の医師に診断や治療選択などについて意見を求めることを言う。

そう聞くと、いまの担当医が気に入らなくて、別の医者の意見を聞いて医療機関を変えることのように思うかもしれないが、そういうことではない。今後も、現在の担当医のもとで治療を受けることを前提に利用する、アメリカ発祥の制度だ。ざっくりした流れは以下の通り。

1. 現在の担当医の意見(ファーストオピニオン)をよく理解する
2. セカンドオピニオンを受けることを決めたら、病院を探し、現在の担当医に伝える。担当医に病院を提案してもらうこともOK
3. 現在の病院へセカンドオピニオンを受けたい旨の連絡をして、担当医に紹介状(診療情報提供書)や検査結果などをもらう
4. セカンドオピニオンを聞く
5. セカンドオピニオン後は、その結果を現在の担当医にフィードバックして、今後の治療方針等についての相談をする

セカンドオピニオンによる相談時間は1時間以内が一般的で、費用はおよそ30分につき5000~2万円(税別)程度を病院に支払う(基本的には公的健康保険が適用されない自由診療になるが、病院により異なる)。

面談の時間を延長したり、検査画像や病理データがあったりした場合には、別途診断料がかかるケースもある。ちなみに、現在の担当医に依頼する紹介状作成には5000円ほどがかかるため、3割負担の人の自己負担費用は1500円程度になるイメージだ。

病院や医師によって、大きく意見が異なることは必ずしも多いわけではないという。けれども、たとえ同じ意見となった場合でも、セカンドオピニオンを聞くことで、病気や治療への理解がより深まり、前向きな治療につながることは多いようだ。

なお、セカンドオピニオンを聞いた結果、セカンドオピニオン先の病院での治療を選択する決断となった場合は、これまでの治療内容や経過などについて、現在の担当医からあらためて紹介状などで引き継ぐのが一般的だ。

実際にセカンドオピニオンを受けた人への調査では、満足度は高い水準にある(図表1)。ただ、セカンドオピニオンを受けなかったという人が挙げている理由は、どれもうなずけるものばかりだ。

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【出典】厚生労働省「受療行動調査の概況」(2011)より作成

特に3つ目の「主治医に受けたいと言いづらい」という気持ちはよくわかるが、実際のところ、医師の側はどう思っているのだろうか。

文・図=竹下さくら

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