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As Mobile Economist at TUNE, I forecast and analyze trends affecting the mobile ecosystem.

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トランプ大統領の公式アプリのダウンロード数は、民主党のジョー・バイデン候補のアプリを大幅に上回っている。しかし、エンゲージメントの点では、バイデンのほうがはるかに優れているようだ。

調査会社アップアニーのデータによると、トランプのアプリ「Official Trump 2020 App」のダウンロード数は200万件に達している。これに対しバイデンの「Vote Joe」のダウンロード数は12万件程度だ。

トランプはこのアプリを2016年に公開しているため、公平な比較とは言えないものの、アップアニーによれば、今年の7月にダウンロード数が急上昇したという。

しかし、ソーシャルメディアにおいては形勢が逆転している模様だ。両者のツイッターのフォロワー数を比較するとトランプは8700万人で、バイデンは1160万人だが、SNSのエンゲージメントを調査するツールSocialCredの開発元のPlaqadによると、バイデンのフォロワーのエンゲージメントは56%で、トランプのフォロワーのエンゲージメントは10%以下という。

PlaqadのCEOは次のように述べている。「バイデンのフォロワー数は、トランプを大幅に下回っているが、彼のフォロワーのエンゲージメントは、トランプを大きく上回っている。これはバイデンの投稿がオーディエンスのポジティブな感情を呼び起こし、より多くのシェアを獲得しているからだ」

筆者はこの見方は疑わしいと考える。トランプはバイデンよりも頻繁に投稿を行っており、その結果、1ツイートあたりのエンゲージメント数が薄まった可能性があるからだ。

ただし、モバイルアプリに話を戻すと、どちらのアプリも実際のところは、それほど多くのダウンロード数とは言い難いのが実情だ。「ランキングの上位200に入るアプリは全て、米国だけで四半期あたりのダウンロード数が200万件を超えている」とアップアニーは述べている。

つまり、トランプのアプリの累計ダウンロード数が200万件を超えていても、これは全く大した数字とは言えないのだ。米国人が一日あたりにモバイルデバイスに費やす時間が平均3.1時間とされる中で、大統領候補らが十分にアプリに向き合っているとは言い難い。

もう一つ、興味深いデータと言えるのが、トランプのiPhone向けアプリのレビュー欄での評価が非常に低いことだ。トランプのiOSアプリの評価は5段階中1.6となっている。調査会社Apptopiaによると、これは反トランプの人々が、アプリに悪い評価をつけるためだけに、ダウンロードしているからだという。

編集=上田裕資

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