人々が移動する世界はきっとまた訪れる。旅人と文化が交流する世界を諦めない
入社4年目から、僕はホームシェアの魅力と地域へのメリットを伝えるポジションを担当するようになりました。この業務は商店会や自治体、NPOなど地域のステークホルダーを主な対象に行っています。
この業務に就いた理由はホームシェアを日本に根付かせるために、制度や規則づくりに働きかけたかったから。日本ではホームシェアが登場してまだ日が浅く、数年前まで法やルールは十分に整備されていませんでした。
2018年にはホームシェアの運営ルールを定めた「住宅宿泊事業法(いわゆる民泊新法)」がスタートしましたが、今後改定される可能性もあります。
規制が厳しすぎると、シェアリングエコノミーのメリットを享受する個人の活動は制限されてしまう。将来に向けて、より良いホームシェアのあり方を模索するために活動を行っています。
このほかにも僕たちは様々な障壁を乗り越えている最中です。最近では、コロナ禍で旅行業は大きな痛手を受けています。しばらく苦しい状態は続くでしょう。けれども僕は、この苦境を乗り越えてホームシェアの文化を盛り上げていきたい。人が地域間を移動しやすい、「流動化する世界」を作りたいのです。
僕はニューヨークで働いていたレストランで、お客さんに提供する日本酒をセレクトしていました。業務のなかで数多くの日本酒を知りましたが、やはり日本で飲んだ方が美味しいのです。
「地のものはその土地で」という原則は、肉や野菜、魚にも当てはまります。食だけでなく、地域には特有の魅力や文化があり、それを支える人がいます。
僕はホームシェアを通じて、旅人が地域の人と出会い繋がる機会を増やしていきたい。「どこにでも居場所がある」と感じる人を増やし、旅人が歓迎される場所を増やすために、今後も仕事に取り組んでいきます。
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