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DXを契機とする次世代テクノロジーにより、「データ資本主義」と呼ぶべき世界が訪れようとしている。社会とヒトの在り方が劇的に変化しようとしている今、企業はいかにしてトランスフォーメーションするべきなのか。3人の有識者が語った。


データは今や、「現代のオイル」と称される。世界中で加速する、デジタルトランスフォーメーションの中核はデータが担っており、企業活動のみならず、人々の生活をも劇的に変容させているからだ。

さらには、5Gやエッジコンピューティングの実用化が進んだことで、データの利活用は、プラットフォーマーによるデータ一元化から、新たなフェーズへと移行しつつある。今まさに「データ資本主義」と呼ぶべき新しいフォーマットが世界の都市に敷かれ、社会に新たなパラダイムシフトが起きつつある。

DXと次世代テクノロジーの浸透、そしてデータ資本主義がもたらす変化の中で、企業はどう変化するべきなのか。DXに関わる各分野の権威であり、国内外の先進事例も知り尽くした3名の有識者がその展望を語った。

すべての議論は11/20に動画で公開
Google Cloud Leaders Digital Forum
日時 11月20日(金)17:00開始
▶参加申し込みはこちらから


デジタル化は目的ではなく道具

「都市が一つの大きなIoT装置になる。これまでは取れなかったデジタルデータが取れるようになり、それが多くの、今までとは違う産業で使われるようになって大きなビジネスチャンスがやってくる」と語るのは経済学者で東京大学経済学研究科教授の柳川範之。契約理論をベースとしてイノベーションを促進させるための企業戦略を研究する立場から、スマートシティが生み出す価値について考察を加える。


柳川 範之 /東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授

「土地という概念が、今までとまったく違うものになる。新しいデータが集まる場所がスマートシティ。DXは流行り言葉になっているが、デジタル化は目的ではなく道具。それを活用して、どのように企業を変え、その方向性の下に何を新しい収益の源泉にするのかが問われることになる。そのために、組織を変え、人の配置も変わる。働く人のマインドやコーポレート・カルチャーをどう変えていくか。それが課題になるだろう」。


業界や役割のはざまを越境して接続する

「越境し、接続する、ということがこれからは重要になる」と指摘したのは、ビジネスAIを事業領域とする企業、シナモンAIの会長兼CSDO(チーフ・サステナブル・デベロプメント・オフィサー)であるである加治慶光だ。加治は政府、神奈川県、鎌倉市とさまざまな業界や役割間の越境と接続を実践している。


加治慶光/シナモンAI 取締役会長兼チーフ・サステナブル・デベロプメント・オフィサー 神奈川県スーパーシティ推進顧問 鎌倉市スマートシティ推進参与

「日本人の特質として、自分の領域をきちんとやる、そしてお互いの組織にリスペクトを払うという美点があるが、これからはデジタル・テクノロジーによって、業界や役割を越境して接続することが大事になってくる。スマートシティは、基礎自治体で実行するフェーズになってきた。安倍政権のときに「未来投資戦略」が策定され、菅政権においても安定した対応が始まっている。この新しいパラダイムに関する議論は、20数年前に携帯電話が普及し始めたときと同じ。その時と同じようにDXやロボティクスなどは基礎になっていくレベルのものであり、あるいは携帯電話などよりも、もっとわれわれの生活の中でベースになっていくだろう」。


データ活用がもたらす新しい倫理

そして、デジタル・テクノロジーにまつわる生活の変化について、コンサルタントの立場から藤井保文はこう語る。「デジタルとリアルが融合しつつある時代。街からどんどん出てくるデータが一気通貫でつながってしまう、個人情報がさらされる、というイメージもあるかもしれないが、実はそんなことはない。私は上海をベースにしているが、都市部では現金使用率が3%で、モバイル決済が主流。ただ、市民も自分のデータを勝手に使われることを良しとしていないし、企業側もユーザーとの信頼関係を重視している。相互に誠意をもって行動するという新しい倫理が生まれている」。


藤井保文/ビービット 東アジア営業責任

それぞれ異なる立場からの意見のぶつけ合いだが、フォーカスされる未来の本質は同じ。デジタル・テクノロジーはユーザーの利便を最大化することを目的として企業戦略を変え、組織を変える。そして、法制度と新たな商慣行が相まって、最適なモラルが形成されていく未来だ。


エグゼクティブに求められる、テクノロジーへの深い洞察

ここまでの3人の有識者のイントロダクションを読むだけでも、強い関心をそそられるITエグゼクティブも少なくないことだろう。未来は未知なものであるだけに期待と不安が混淆する。しかし、3人の、変わりつつある現実を踏まえた、予測にとどまらない洞察にはリアリティがある。知的格闘とも呼べる対話の続きは、11月20日にオンライン開催される「Google Cloud Leaders Digital Forum」で配信される。

開催テーマは、「DXとデータ資本主義の未来像」。DXを契機とする次世代テクノロジーの浸透により、企業や自治体が保有する多種多様なデータそれぞれが相互連携し、人々の社会活動での利便性は今後、飛躍的に高まっていくことだろう。そうしたトレンドを踏まえて、建築家の隈研吾による「スマートシティ」をテーマとするスペシャルセッションと共に、今回のフォーラムのメインコンテンツとして配信(事前収録)されるのが、3名の有識者による「DXが社会と企業に起こすパラダイムシフト」と題したパネルセッションだ。

ぜひ視聴いただき、DXがもたらす実り多い未来を感じていただきたい。



オンラインイベント
Google Cloud Leaders Digital Forum

日時 11月20日(金)17:00開始
登壇者 
スペシャルセッション:建築家 隈研吾
パネルセッション「DXが社会と企業に起こすパラダイムシフト」:柳川範之(東京大学経済学研究科教授)、加治慶光(シナモンAI取締役会長兼CSDO)、藤井保文(ビービット/『アフターデジタル』シリーズ著者)

▶参加申し込みはこちらから


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Promoted by Google Cloud/Text by 間杉俊彦

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