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また、自身はベジタリアンだからという前置きをしながら、ライスはプラントボールの味をこう紹介した。

「ミートボールの代わりに選ぶというより、ミートボールよりも美味しいからという理由でプラントボールを選ぶ人は、日本でもある一定層獲得できるはずです。価格も安いので、一度試してくれれば多くの人が気に入ってくれるはずですから」


イケア・ジャパン代表取締役社長 兼 チーフサステナビリティオフィサー ヘレン・フォン・ライス

イケアに限らず、プラスチックの廃止や、アパレル業界ではリサイクル素材を積極的に採用するなど、環境への配慮をアピールする企業の数も多くなってきた。プラントボールの展開も、そういったブランディングの狙いもある。

また、企業が利益を上げるという面でも、代替肉へ投資するメリットは大きい。

「世界で大きな金額が動く食肉業界でも、植物由来の食品の分野に注力して投資するという動きがあります。それは、植物由来の食品の方が少ないコストで販売ができるから、というシンプルな理由です。多くの消費者が安くて健康にいい植物由来の食品を選ぶことが、環境と経済に大きなインパクトを与えるのです」

イケアが行なった調査では、日本の消費者は、3分の1しか気候変動や環境問題へ関心を抱いていないという結果が明らかになった。環境面への配慮という面では後進国とも言える日本で、プラントボールに注力をするというIKEAの選択は、どのような形となり、日本の消費者に影響を与えるだろうか。

「近い将来、日本のイケアでも、植物由来の食料品の販売量が、ビーフを使用した食料品の販売量を超える可能性も十分にあると考えています。一過性の流行にはせず、まずはこうした変化を応援することのできる立場にあるイケアが勝負をすべきです。日本の他の企業からも、プラントベースの食品が多く展開されるようになることを願っています」

人物写真=山田大輔 文=守屋美佳

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