I look at the impact of mobile technology and online media.

Costfoto/Barcroft Media via Getty Images

世界がパンデミックに襲われた中でも、アップルのiPhoneは売上は順調で、なかでも今年4月に発売された399ドルのiPhone SE(第2世代)の売上が好調であることが判明した。

市場調査企業CIPR(Consumer Intelligence Research Partners)が開示したデータによると、今年第3四半期のiPhoneの売上に占めるSEの割合は、4分の1近くに達していたという。

「小売業界がパンデミックに襲われ、2020年のフラッグシップモデルの発売が遅延する中においても、SEの第2世代モデルは消費者を魅了した」とCIPR共同創業者のJosh Lowitzは述べている。

しかし、新たなiPhone 12シリーズが発売された今、SEの存在感は大幅に低下したと考えるのが妥当だろう。筆者としては、iPhone SEの魅力は今や12シリーズに奪われたと考えている。

今年4月に399ドルで発売されたiPhone SEは、当時の最新端末のiPhone 11と同じA13プロセッサを、価格を抑えつつ搭載した点が魅力だった。しかし、A14プロセッサ搭載のiPhone 12が発売された今となっては、SEは昨年のスペックの端末になってしまった。

さらに、SEには「最も小さなiPhone」という売りもあったが、そのポジションもiPhone 12 Miniに奪われてしまった。12 miniのサイズは高さも幅もSEより小さく、重量はSEよりも15グラムも軽い。

それに加えて、最新の5Gモデムを搭載したiPhone 12シリーズと比較すると、通信速度の面でもSEが大きく見劣りする端末になってしまったことは、否定し難いのが現実だ。

アップルはこれまで、現代のスマホ業界で最高のテクノロジーを選びぬき、それをスタイリッシュなデザインと組み合わせて送り出すことで、高いブランドのバリューを維持してきた。そんな中、今年4月に発売されたiPhone SEが、アップルの主流から外れた端末になってしまったことは否めない。

iPhone SEは今や最速の端末ではなく、最小の端末でもなく、最新端末とは呼べないモデルだ。しかし、この端末が現行モデルの中で、最も安い端末であることは確かだ。

編集=上田裕資

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