ビジネス

2020.10.28

歯に優しいホワイトニングで成功、スイスの起業家姉妹が目指すもの

スイスの起業家の姉妹、ハレ・アビバルディと妹のゴルナール(Jared Siskin / Patrick McMullan by Getty Images)


口腔ケアで全身の健康を促進


姉妹は先ごろ、新たに開発した「vVardis」ラインを発売した。これらは初の、実際に“歯に良い”ホワイトニング製品だという。サステナブルな製法でつくるこの製品についてゴルナールは、「私たちは科学とテクノロジー、そして同時に生薬の効能も信頼しています」「ですから、新製品にはこれら両方の世界の最善のものを取り入れました」と説明する。

数年に及んだ実験の結果、姉妹は天然のヒドロゲルのなかに、歯を白くすると同時に守れるものがあることを発見したという。vVardisの製品の中核をなすのは、同社が米食品医薬品局(FDA)の承認を受け、各国で特許を取得したホワイトニング用の「WXフォーミュラ」だ。

過酸化物を含まない新製品の歯磨き粉やマウスウォッシュ、ジェルセラムには、エナメルを剥がさず光の散乱や反射で歯を白く見せるヒドロキシアパタイト(リン酸カルシウムの無機結晶の一つ)を使用。WXフォーミュラを含む新製品は、敏感な人や、コンポジットレジンのクラウンやインレーをしている人でも毎日使用することができる。

また、姉妹にとってはサステナビリティも非常に重要な問題だ。歯ブラシに使用した木材や二次包装用の素材には、(責任ある森林管理の普及を目指す国際NPO)森林管理協議会の認証を受けたものを使用するなどしている。

ゴルナールは、「歯科の人間的な要素と全体的な要素はどちらも、私たちにとって常に最も重要なもの。口のなかが健康であれば、体もそれに続くはずです」と話している。

編集=木内涼子

ForbesBrandVoice

人気記事