ビジネス

2020.10.28

アーティストに持続可能なマーケットを。HARTi吉田勇也が挑む「アートxビジネス」 #30UNDER30

HARTi代表の吉田勇也


我々の強みは、SNS等のプラットフォームから得られるデータを活用し、アーティストを科学的にマーケティングサポートできること。たとえばインスタグラムの投稿一つでも細かく分析し、ユーザーの反応をオフラインでの展示の際の参考にしています。このようなデータを取得し、積み重ねていくことで、次の展開の精度を上げることができます。

すでに国内では大きな成功を収めている書道家・武田双雲さんも「HARTi」と契約していただいていますが、それはこれから世界でより活躍していく上で、我々のマーケティング力を必要と考えてくださったからだと思います。

──最後に、今後の展望を教えてください。

まずはアーティストの収益モデルの多角化、コミュニティの形成、海外への展開を軸に、オフラインのギャラリー事業と、オンラインのプラットフォーム事業でアーティストの成長を支えるインフラを創造していくことです。

さらに先の展望としては、デベロッパーと組んでアートを活用した都市開発・地域活性化を行うなど、「アートを売る」のでなく、アートによって周辺の経済圏を盛り上げ、そこから収益化を目指すというようなビジネスにも挑戦していきたいと考えています。


吉田勇也◎HARTi代表。1995年生まれ。中央大学法学部卒。6歳で書道を始め、書道家として活動。19歳でフランス語のオンライン塾を起業、その後事業譲渡。大学を休学し世界40カ国をバックパッカーとして巡る。2019年HARTi創業。日本のアートシーンを牽引する現代アーティストのプロダクション事業を展開。アートを五感で愉しむ場所「HARTi GALLERY TOKYO」を六本木に創業。

写真=木下智央 構成=黄孟志

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