リーダーを目指す人が習得すべき、たった一つのシンプルなスキル

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1. 志を応援する


私の娘の履歴書はそこまで立派なものではないが、仕事を探すのは初めてなので、それは当たり前だ。成績はオールAで、懸命に勉学に励んでいて、何かを達成したいという志を持っていることは明らかだ。素晴らしいリーダーは、その人に与える仕事があるかないかにかかわらず、その志を持っていることを褒めるものだ。店長は娘の成績が高いことをみて、「すごい、あなたを採用できる人はラッキーですね」と言うこともできただろう。

2. 経験を褒める


素晴らしいリーダーは、従業員は過去の肩書きだけではなく、あらゆる経験を職場にもたらすことを理解している。その経験は、その人独自のもので、称賛に値するものだ。私の娘はホスピスでボランティアをしている。レストラン業界には関係のない経験だが、だからと言って価値のないものだろうか? 彼女は人の死と向き合っている。それは、腹が空いた客の接客をするよりも少し複雑な経験だ。素晴らしいリーダーは、あらゆる経験を称賛するものだ。

3. 関心を認める


これは自明にも思えるが、見過ごされることが多い。それでも、優秀なリーダーは全ての素晴らしい功績が願望から始まることを理解している。世界初の携帯電話の開発であれ、人類初の火星への有人飛行であれ、はたまた自分が気に入っているレストランでのウエートレスの仕事であれ、何をするにしても関心と願望が重要だ。

全てのリーダーはある時点で、従業員や応募者に「何を求めているのか」や「なぜここに来たのか」を尋ねる必要がある。素晴らしいリーダーは、ある人が会社の一員になりたいという願望を持っているならばそれを認知すべきであることを理解している。

4. ポテンシャルを大事にする


全てのリーダーは、部下の一部が人生やキャリア、成功の面でいずれは自分を超えることを理解していて、こうした人を見つけ、そのポテンシャルを大事にするものだ。それは、希望や変化は私たち個人を超えた存在だからだ。あなたも自分のキャリアを振り返ると、これまで出会った素晴らしいリーダーたちは、単に自分に仕事を与えた人ではなく、より高い場所に到達できるようインスピレーションを与えてくれた人であることに気づくはずだ。

私の娘は「私はチャンスさえもらえなかった。アピールする機会さえ与えられなかった」と語った。

私は、この店長が自身のリーダーとしてのポテンシャルを台無しにしていることについて考えた。素晴らしいリーダーが生涯をかけて習得するたった一つのシンプルなスキルは、人々に希望を与えることだ。私は娘に対し「どちらにしろ、あそこでは働きたくないだろう。彼が自分の間違いを理解できなければ、望みなしだ」と答えた。

娘は私を見て、こう言った。「私はいつかボスになって、自分が受けたような扱いを誰も受けさせないようにしたい」

編集=遠藤宗生

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