中国VIVOの「世界最強の自撮りスマホ」、前面4400万画素でデビュー

Vivo V20 Pro(BEN SIN)


メインターゲットはインドとタイの若者たち


Vivo V20 Proは厚さ7.4ミリ、重さ170gと薄型・軽量で、背面のガラスはマット調のグラデーションカラーと、目を引くデザインとなっている。また、2019年後半からアンドロイド端末ではパンチホール式が主流となっているが、Vivo V20 Proはノッチデザインを採用している。ノッチは、より大きなカメラセンサーを配置するのに必要であることは理解できるが、時代遅れな印象もある。


ノッチデザインを採用(BEN SIN)

一方で、メインカメラモジュールは今年リリースされた機種の中で最もデザインが優れている。出っ張りが少なく、6400万画素のカメラが800万画素の広角カメラ2つの上にうまく配置されている。


光の当て方によって色が変わる背面のガラス(BEN SIN)

このカメラで撮影した写真は活き活きとして力強く、中国製スマホによく見られる過剰な処理はない。超広角カメラは、センサーサイズが小さく低画素なため、写真はソフトな仕上がりとなっている。


Vivo V20 Proで撮影した別の自撮り(BEN SIN)

V20シリーズは、Android 11を搭載した初めてのスマホだ。これは、グーグルの「Pixel 5」よりも2週間ほど早い。ヴィーヴォは、Androidベースのカスタムスキンを搭載しているが、大半はグーグルが意図した通り動作する。同社は、これまで動作が重かった「FunTouchOS」を大幅に改良している。筆者は、冒頭でFunTouchOSが好みでないと書いたが、改良版の操作性は快適だ。

Vivo V20 Proの価格は約400ドルだ。この価格設定であれば、ヴィーヴォの主要市場であるインドとタイで若者から人気を博すだろう。ただ、その他の地域では、グーグルやアップル、サムスン、OnePlus、ファーウェイなどの大手ブランドの最新端末のニュースに埋もれ、Vivo V20 Proはそれほど注目されていないのが実情だ。

編集=上田裕資

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