トヨタの自動運転を支援するソフトウェア企業「Applied Intuition」の躍進

David Becker/Getty Images


トヨタが設立したソフトウェア企業TRI-ADは、Applied Intuitionのシミュレーションツールを活用し、自動運転システムの包括的なテストを行っている。さらに、自動パーキングや自動ブレーキシステム、倉庫向けのロボットの開発を担うOEM企業らも同社のクライアントだ。

Applied Intuitionは昨年9月に、ゼネラル・カタリストの主導によるシリーズBで4000万ドルを調達したとアナウンスした。その前年のシリーズAは、マーク・アンドリーセンが主導していた。同社は既にデトロイトやミュンヘン、東京にオフィスを構え、最近ではソウルとロサンゼルスにも進出したが、新たな資金で事業をさらに拡大し、ソフトウェアの適用範囲を拡大する計画だ。今後の事業エリアとしては、農業や航空分野などが想定できる。

同社は今後、この分野の競争の激化に直面する見通しだが、CEOのユニスは自社のテクノロジーに自信を深めている。彼の見方では、今後の自動運転分野で重要なのは、シリコンバレーの最新テクノロジーと、伝統的な自動車業界のノウハウを、うまくブレンドさせていくことだ。「我々は2つの世界を融合させ、最適なソリューションを生み出していく」とユニスは述べた。

編集=上田裕資

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