I research/write about all facets of retirement/retirement planning.


金融の世界であろうが、ポーカーやほかの領域であろうが、不確実な状況のなかで決断を下すには、まずは、どのような出来事や展開がどのくらいの蓋然性で起きるのかを推定する必要がある。それはつまり、第一に先入観や思い込みを排除して、起こりうるさまざまなシナリオを検討する必要があるということだ。次に、それらのシナリオのうち、発生する確率がほかより高いのはどれかを推定する必要がある。

その上で、潜在的な損失と潜在的な利益のバランスを図り、過大な損失リスクを負わないようにしながら、最大の利益を得られるであろう行動を起こすわけだ。

一般的には、潜在的な利益が最大になりそうでも、大幅な損失を被る確率がそこそこ高い場合には、そうした決断を下したいとは思わないだろう。状況をどれほど綿密に分析したところで、損失を出したりミスを犯したりする確率がゼロにはならないことを認識すべきだ。すべてを知ることはできないし、未来を予知することもできない。

だからこそ、ポートフォリオを組むときには、バランスと分散を心がけるのが得策だと言って間違いないだろう。株式はこれまで、長期的に見て最高のリターンをもたらしてきたが、大半の人は、それほど先を見て暮らしているわけではない。退職する日が近づけば近づくほど、その傾向は強まる。今後5年から10年で何が起こり、自分の金銭事情にどのような影響が及び得るのかを考えなくてはならない。

投資に限らず、お金に関するほかの決断を下す際にも、たいていは同様の不確定要素が存在する。ひとつのシナリオの発生確率だけが飛びぬけて高いことはめったにない。それよりも、さまざまな状況が起こり得るし、その発生確率には差が生じるものだ。だからこそ、金銭に関する決断を下す際には通常、バランスやヘッジが必要になる。

決断を下したら、あとは何も考えずに放置してしまうというやり方は通常、勧められない。潜在的なリスクや利益、自分の状況が変化した場合には、それに応じて軌道修正できるようにしておこう。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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