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2020.12.04 08:00

「こんまり」を生んだ土井英司が明かす、計算づくしの世界戦略

Getty Images

著書『人生がときめく片づけの魔法』が世界で累計1200万部の大ベストセラーを記録、翻訳版はニューヨーク・タイムズで1位になり、『TIME』誌では「世界で最も影響力のある100人」に選出された、“こんまり”こと近藤麻理恵。その人気に拍車をかけるように、昨年には190か国でネットフリックスシリーズの放映も始まった。

今や全米で“konmari”ブランドを築き上げた近藤だが、実は彼女の世界的ブレイクの裏にはある人物の存在がある。

土井英司、「エリエス・ブック・コンサルティング」代表取締役だ。

土井は2000年10月、アマゾン ジャパン立ち上げ直前に入社、カリスマバイヤーとして数々のベストセラーを仕掛けたことでも知られる。独立後は数多くの著者のプロデュース、ブランディングを手掛け、出版社への企画・PR・マーケティングのアドバイス・支援も行う。まさに出版業界屈指の「ヒットの仕掛け人」だ。

最新自著『「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン』で、近藤も参加した人気レクチャー「伝説の授業」の内容を公開した土井に、近藤との出会いと世界的ブレイクまでのストーリー、そして近藤プロデュースの革新的戦略について独占取材した。

第一印象は「小ちゃいけどガッツある人」


土井と近藤麻理恵が初めて会ったのは2008年。土井が開催した「キャッシュバック」セミナーの会場でだった。このセミナーは、リーマンショック大不況の真っ只中、高額なセミナーに投資する人が多くなかった当時、満を持して土井が無料で行ったものだ。

「今日来た人はダメです、特に初めて来た人は最悪です」。だが土井が「金を払わずに」集まった参加者たちを前にぶった一席は、こういったものだった。

「コストに対するリターンが大きければ、いつでも投資すべき。金を払う勇気がない人は、成功しないんです」

この言葉に文字通り「奮起」したのが、ほかならぬこんまりだった。彼女はその日を皮切りに、土井のセミナーに次々と参加し始める。
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文=初見 真菜 編集=石井 節子

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