懸念される選挙の安全性
激しい闘いが続く今回の選挙では、安全性の問題に対する懸念が高まっており、複数の州の法執行機関が、対策の強化に取り組んでいる。
アラスカとフロリダの当局は21日、複数の州の民主党支持者に送られた脅迫メールについて、捜査していることを明らかにした。送り主は極右の過激派グループ「プラウド・ボーイズ(Proud Boys)」とみられている。
メールを受け取ったのは、ペンシルベニア、アリゾナ、フロリダ、アラスカの各州の有権者。トランプ大統領に投票するよう命じる内容で、逆らえば「お前の後を追う」と書かれていた。だが、プラウド・ボーイズのリーダー、エンリケ・タリオは米紙ワシントン・ポストに対し、グループの関与を否定している。
トランプは9月29日に行われた大統領候補による第1回テレビ討論会で、司会を務めたFOXニュースのクリス・ウォレスから「白人至上主義者を糾弾するか」と尋ねられたのに対し、明確に回答することを避け、代わりに「プラウド・ボーイズ、下がって待機しておけ」と発言。
その後(すぐに話題をすり替え)、「だが、いいか、アンティファ(antifa、極左団体)と左翼については誰かが何かをしなければならない」と述べていた。
トランプのこの発言を、プラウド・ボーイズの一部のメンバーは、大統領からの“指令”と捉えているとされる。