キャリア・教育

2020.10.23 09:00

素行不良だった僕が、今や会社をデザインする立場に。試行錯誤を繰り返して手に入れたマネジメント手法


入社7年目には最年少で部長に昇進して、80名のチームマネジメントを経験しました。

この時に試したのが「大統領制」です。これは数十人規模の大きなチームのマネジメントに向いています。組織が大きくなると様々なクライアントに各人が対応しなければいけません。企業によって接し方は異なり、ある程度フランクにしたり礼儀正しくしたりと、様々な対応が求められます。

これを一律のルールで統制することは難しい。そこで、カルチャーとして最低限必要なことを定め、それぞれの担当領域に合わせた自治権を認めました。向かっているベクトルがずれていなければ何をしてもよく、みんなが楽しそうに働きますが、メンバーの成長には時間がかかります。

マネジメント手法はある程度、方法論が固まっています。しかし、できることを繰り返しているだけでは組織も人も成長できません。今でも他の方法はないかと模索し続けています。

新天地では、エモいチームを目指してトライ&エラーを繰り返す


2017年からは、人事部長として新卒採用や中途採用戦略を策定し、組織開発と制度構築を推進。業務は順調でしたし、会社のことも大好きでしたが、ポジションに就いて2年目で退職を考えるようになりました。

今の会社を選んだのは、課題解決ではなく価値創造をしている会社で、職務内容が曖昧で解像度の荒い仕事ができると思ったから。入社して半年程度ですが、刺激的でチャレンジングな毎日を過ごしています。そして、今の会社では「エモいチーム」を模索するようになりました。

採用の際はVoicyのボイスメッセージを入れて候補者にオファーレターを出す。査定時は上司からメンバーへボイスを送る。メンバーの良い点をコンテンツにして社内外に発信するなど、様々な試みを行っています。

ボイスメッセージは手軽にエモーショナルな感情を伝えることができる。エモい出来事で社内を埋め尽くしたらどのようなことが起こるのか、その経過を見守っています。

悩みを抱える若手マネージャーへ、失敗はいくらでも挽回できる


これまでお話しした通り、僕は問題児でしたし、たくさんの失敗を経験してきました。読者のみなさんもマネージャーとして挫折する時があるかもしれません。でも諦めないでください。

クリエイティブやスポーツの世界では努力で超えられない壁もありますが、その他の分野では努力次第でいくらでも挽回できます。

必死になって周囲に食らいつけば地力になり、将来の役に立つはず。僕自身も模索している途中ではありますが、チームを牽引する者として共に高め合っていきましょう。


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文=鈴木雅矩

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