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Photo by Drew Angerer/Getty Images

米紙USAトゥデイが10月20日、11月3日に行われる大統領選に向け、民主党のジョー・バイデン候補を支持する考えを明らかにした。1982年の創刊以来、同紙が特定の候補を支持する態度を表明するのは初めて。

同紙は前回2016年の大統領選では、編集委員会が「トランプ候補に投票しないよう」読者に呼び掛けるにとどめていた。社説面の編集者であるビル・スターンバーグ編集委員はこのとき、ニュースサイトのアクシオス(Axios)に対し、「“編集委員会の保守的なメンバー”があと一歩を踏み出すことができず、民主党のヒラリー・クリントン候補への支持を表明するには至らなかった」と明らかにしていた。

だが、編集委員会は今回、米国は「感染症、経済的苦難、人種問題、気候変動によって激甚化する自然災害に悩まされている」「この国は危険なまでに針路からそれている」として、読者にバイデン候補に投票するよう要請。「“ほぼ間違いなく”、バイデン候補は(新型コロナウイルスの)危機により適切に対応していただろう」とも主張している。

スターンバーグ委員は初めて特定の候補への支持を表明した理由について、次のように説明している。

「私たちは、進んでこうした行動に出たわけではない」「再びこうした行動を取る必要が生じないことを願っている。だが、私たちは現在、最も重要な転機の一つを迎えていると考えられる。いまそこに危機があり、明確に選択すべきことがある」

ただ、同時に編集委員会は、これがUSAトゥデイのニュース編集室の見解を反映するものではないことにも言及している。

相次ぐ支持表明


今回の大統領選では、複数のメディアが創業以来の伝統を破り、特定の大統領候補への支持を公表している。そうした媒体には、「サイエンティフィック・アメリカン」「ランセット・オンコロジー」「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」「ネイチャー」などの科学誌も含まれている。

一方、政治専門紙ザ・ヒルによると、2016年の選挙では、大手新聞社(100社)のなかでトランプ候補支持を表明していたのは2社にとどまり、史上最も少ない数となっていた。

編集=木内涼子

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