選択肢を増やしたい。和田彩花「アイドル宣言」の真意 #30UNDER30


人間の生き方がカラフルになってほしい


エッセイやメディア出演を通して、「わかりにくい、難しそう」と敬遠されるアートの魅力を伝える和田。そしてアイドルを標榜しながら、自らも表現者として芸術の新たな可能性を追求する。

「エンターテインメントではなく、文化を発信したいんです。見せ物としてのショーは私にとって心地が悪い。演者や裏方や観客……全員がフラットな関係で、ひとつの世界を提示したい」

主な表現形式は、ライブだ。その場にいる全員が対等な関係を築くために、ステージ会場も拘る。和田はステージと観客席の垣根をなくすために、工場や森でライブを構想する。ライブにおける和田の役割は、「意味をつける人」だ。世界観、空間、歌の詩をつくり、ステージ上で歌いあげ、信頼する奏者が楽器を演奏する。

既存のアイドル像を軽やかに更新していく和田。意思のある眼差しは、アイドル業界だけでなく、色々なバックボーンの人々が自由に生きられる社会を見据える。

「私はアイドル像を変えたいのではなく、選択肢を増やしたいんです。アイドルという肩書を使えば、それぞれが持っているアイドル像の視点から私をみる。

そのとき、従来のアイドル像と異なる私に違和感を抱いてくれたら、発信する意味があると思うんです。いろんな人のアイドル像、そして人間の生き方がカラフルになれば良いと、強く願っています」


和田彩花さんも登壇!
11月7日(土)13:30〜「ONLINE FES.」開催!
事前視聴登録を頂いた方々限定で、当日質問も受付いたします!
是非、ご視聴ください!

・ZOOMでの視聴登録はこちら
・詳しくは特設ページへ



わだ・あやか◎ アイドル。 2019年6月アンジュルム・Hello! Project を卒業。アイドル活動と平行し大学で美術を学ぶ。特技は美術について話すこと。好きな分野は西洋近代絵画、現代美術、仏像。趣味は美術に触れること。

写真=映美 文=田中一成

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