過小評価されている欧州の海沿い都市5選

トリエステ(イタリア) Davide Seddio / Getty Images

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、この夏の旅行は大きく制限されてしまった。だが、今は将来の浜辺でのバカンスを計画するのに絶好の時であり、欧州には非常に素晴らしい旅先が多い。

フランスのリビエラ地方やイタリアのアマルフィ海岸などの有名な海沿い観光地を好む人もいるかもしれないが、真の穴場スポットを探し求める人は、訪問者が少ない浜辺の街の方が良いかもしれない。以下で紹介する5都市では、古代の遺跡探索や、新鮮なシーフード、あるいは単にドリンクを手に太陽の下でリラックスするだけの体験など、欧州の他の場所では得られないような真にユニークな経験ができる。

バルナ(ブルガリア)



Johan Klovsjö / Getty Images

古代ギリシャ時代には「オデッソス」として知られた活気ある都市バルナは、約3000年にもわたり沿岸の大都市として栄えてきた。同市は歴史好きには絶好の旅先だ。遺跡が多く残り、歴史的な教会や、バルナ考古学博物館もある。同博物館は、周辺地域から集められた数千点の遺物を所蔵している。

考古学に興味がない人は、浜辺で時間を過ごしてもいい。バルナはブルガリアで最も人気の海辺リゾートタウンで、多くの砂浜やカクテルバー、高級ホテルがあり、どんなに好みがうるさい観光客でも合うものが見つかるはずだ。

ハーグ(オランダ)



Stijn Bos/EyeEm / Getty Images

北部にある近隣都市のアムステルダムの人気に隠れてしまうことが多いハーグだが、群衆に囲まれることなくオランダ文化に浸りたい人には理想的な旅先だ。フローテ・マルクトやヘット・プラインといった場所にはバーやレストランが多いが、素敵な海辺リゾートのスヘフェニンゲンを訪れることなしに、ハーグに旅したと言うことはできない。

スヘフェニンゲンでは、新鮮なシーフードに舌鼓を打ったり、シーライフ水族館でペンギンなどを観察したり、にぎやかな桟橋地区でバンジージャンプやジップラインを楽しんだりと、さまざまなことができる。

ドゥラス(アルバニア)



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アルバニアの首都ティラナのすぐ西に位置する港湾都市のドゥラスは、快適な地中海性気候と歴史的な建造物で有名だ。同市は古代ギリシャ人によって紀元前650年頃に設立されたが、特に有名な見どころは、ローマ帝国が建設した円形劇場だ。円形劇場はかつて2万人を収容することができたが、度重なる地震により荒廃してしまった。

ドゥラスは考古学が好きな人にとって理想の旅先だが、海辺でリラックスする時間も作るようにしよう。市内の西端には素晴らしい砂浜があり、多数の飲食店が立ち並んでいる。
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編集=遠藤宗生

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