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2020.10.24 16:00

過小評価されている欧州の海沿い都市5選


イラクリオン(ギリシャ)



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ギリシャ神話に詳しい人は、イラクリオンという名前を聞いたことがあるかもしれない。同市はギリシャ最大の島であるクレタ島の最大都市で、ギリシャ神話ではテセウスが退治した半人半牛の怪物ミノタウロスがいたとされる場所だ。

現代のイラクリオンには幸いにも危険な怪物はおらず、歴史的な教会や高い評価を受けた美術館や博物館、ミノア文明の時代までさかのぼる古代の遺跡が多く残されている。特に興味深い見所は、同市のすぐ南にあるクノッソス宮殿だ。この広大な宮殿は1900年代前半に一部が復元され、鮮やかなフレスコ画が施されたことから、論争の的にもなっている。

トリエステ(イタリア)



Gabriel Visintin/EyeEm / Getty Images

イタリア北東部の国境付近にある主要港湾都市トリエステは、他の沿岸都市と比べて見落とされることが多いため、イタリアの穴場を訪れたい人にはぴったりだ。同市の中で特に美しい場所はイタリア統一広場だ。この豪華な歩行者専用広場は、オーストリア・ハンガリー帝国の時代に建設されたもので、欧州最大の海辺の公共広場と紹介されることも多い。

トリエステにはまた、円形劇場やアーチ型の門、公衆浴場など、ローマ帝国の遺跡が多く残されている。同市を存分に堪能したら、南に向かって牧歌的なスロベニアの海岸線を訪れたり、さらに南に行ってクロアチアの西端まで足を伸ばしたりしてもよい。

編集=遠藤宗生

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