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建築家・谷尻 誠。履いているのは、コール ハーンの新コレクション「4.ゼログランド」のチェルシーブーツ(ブラック) 軽量で快適な履き心地のブーツはウォータープルーフ加工 ¥39,000

コンプレックスを自信に変えて、建築の道へ


「企画段階で、たくさんの反対意見がありました。だからこそ、これって新しいんだなと思ったんです」

今回の取材場所、「社食堂」が生まれた経緯を建築家・谷尻誠はそう説明してくれた。

「社食堂」は社員以外も利用できるレストランだが、なんと執務スペースとの壁やパーテーションは一切ないシームレスな設計。画期的なスペースは「新たな働き方」として注目され、オフィスデザインの仕事まで舞い込んできたという。

谷尻は学生時代、服飾と部活に熱中。その興味は、徐々にインテリアやデザインへと幅が広がっていった。専門学校へと進み、デザイン事務所へ就職。その頃から建築への道を意識していたものの、師弟関係が根強いアカデミックな世界で、大学進学していないことへのコンプレックスが募っていた。

そんな時、とある仕事で関わった工務店の社長の「おまえが建築を好きな気持ちは、日本一、世界一かもしれない。それでいいじゃないか」という一言が、谷尻を動かす。以来「何も持たないことこそが、自分の強みだ」と思うように。その根底には、部活に明け暮れた自身のルーツでもある、スポーツシューズの哲学もあった。

「当時の建築業界は敷居が高く、自分が目指す建築の形ではありませんでした。私は、ナイキの思想にこそ深く共感していたんです。スポーツの専門性を高めるのではなく、スポーツ人口を広める。私が目指すものも同じでした。人々が共感し、生活に溶け込む建築を作りたかった。それはどこにも所属していない、自分だからこそできることだと」

有名な映画やアニメも、主人公はみんなコンプレックスを抱えているものですしね。谷尻は笑ってそう付け加えた。

本質を捉え、既成概念を打ち破る



谷尻が広島に建設した「毘沙門の家」(photograph by Toshiyuki Yano)

建築家として大きな前進となった作品が、「毘沙門の家」。6本の鉄骨に支えられた建物が、急斜面に浮かぶように建っている。本作は、2003年のグッドデザイン賞を受賞した。谷尻は「そもそも、なぜ?」と原点に立ち返るのが好きだという。「毘沙門の家」も同じ思考から生まれた。

「昔の人は、地ならししていない土地でも凍った地面でも、高い場所に平らな床を作って住んでいました。住まいにおいて大事なのは、地面よりも床が平らなこと。だから傾斜がある場所でも、床を作れば住めるようにできるはずだと。この場所なら周囲に家も建たないし、景観も守られますよね」

歴史や伝統を受け継ぎながら、本質を捉え、既成概念を打ち破る。そこに大いなる喜びを感じる。こうした自然の条件を取り入れたもうひとつの建築作品が、そしてオーストラリアのキャンベラに建つ「New Acton Nishi」。岩肌のように波打ち、存在感を放つ外観が特徴的だ。


キャンベラに建つ、オフィスと集合住宅を含む複合施設「New Acton Nishi」(photograph by Tom Roe)


谷尻は「New Acton Nishi」を手掛けた経緯について「最初は内装だけのコンペティションだった」と明かす。だがクライアントのオーダーを聞くうちに、内装提案だけでは解決できないと直感。通訳を介さず、英語は不得手ながら言語に囚われないやりとりを重ね、イメージを膨らませていった。

「日本人同士でも話していて意味が通じない人っていますよね。大事なのは、言語よりも相手の言いたいことを汲み取る能力だと思うんです」

こうして温暖な気候で日差しが強いオーストラリアという土地ながら、空調のない建物が完成。太陽の動きを計算し、窓を開ける自然換気で足りるように設計されている。

谷尻は本質を捉え、思考を深めているからこそ、他の人が「ルールで決まっているから」「どうせ無理」と無意識に築いている壁を軽やかに突破していける。そんな彼の考え方、そして生き方と共鳴するブランドがある。ドレスシューズの概念を覆したコール ハーンだ。

イノベーションの繰り返しが、新たな歴史を作っていく


この日の谷尻のお気に入りは、「4.ゼログランド」コレクションのチェルシーブーツ。記事の一枚目の写真でも着用している。サイドゴアがあしらわれ、耐水テストも行われたウォータープルーフ仕様。急な雨の日でも慌てず快適に着用できる。

「スポッと履けて、かなり体に馴染みましたね。服や靴を選ぶときは、履きやすさやサイジングを特に重要視しています。日常生活ではどうしても履きやすいものを手に取りたくなりますからね。町歩きはもちろん、最近週末はキャンプに行くことが多いのですが、アウトドアシーンにも使えそう」




「走れる革靴」を体現する一足、「4.ゼログランド オックスフォード」(マリンブルー)を手に取る。ウイングチップのあしらいによってクラシックなイメージを醸しつつも、ソールにスポーティーさを加えられている。柔らかい溝は踵から爪先まで滑らかな動きを実現 ¥38,000

「4.ゼログランド」コレクションは、内側になるにつれて柔らかい構造のクッショニングフォームは、まるでトランポリンに乗っているかのような軽い履き心地が特徴だ。画期的なアッパーとソールのコンビネーションで、ドレスシューズの概念を覆し進化し続けている。

「コール ハーンは、スポーツシューズのような履き心地で“走れる革靴”という点がとても魅力的。もともとブランドのファンで何足か持っていますが、さらに欲しくなってしまいました(笑)」

「歴史って、いきなり歴史になったわけじゃない。シューズひとつとっても小さなイノベーションの継続や、新しい価値を求める行為がいつのまにかデフォルトになり、いつか歴史や伝統になっていくんですよね」

「そんな新しい価値を求め、進化を模索して進み続けるコール ハーンの姿勢にも勝手ながらシンパシーを感じているんです」

今でも服好きを自負する谷尻。服を選ぶときも空間をデザインするときも、空白に何を足すべきか、「そこにないものを思い描く」という。



「足が当たるところがニットになっているんですね!」と、谷尻も思わず注目した「4.ゼログランド プレーントゥ ウォータープルーフ」(アイロンストーン)すっきりとした印象ながら、かかとのアイレットがワンポイントに。優れたフット感と軽量化を実現 ¥39,000


急速な変化が起こる一方で、最適化された情報ばかりが手に入り、どんどん自分で考える機会が減っている。いま、ここに本当に必要なものはなにか、本質を捉えるためには何よりも自分の頭で考えて本質を見極めることがますます求められる。

「私も、イノベーションを継続しないといけないと常に思っています。けっしてなだらかな道ではないですけれど、登る価値、進む価値がある道です」


お問い合わせ先
コール ハーン ジャパン 
☎︎0120-56-0979


谷尻 誠◎1974年広島県生まれ。2000年 建築設計事務所suppose design office 設立。2014年より吉田愛と共同主宰。住宅、商業空間、会場構成、ランドスケープ、プロダクト、アート分野でのインスタレーションなど、仕事の範囲は多岐にわたる。広島・東京の2ヵ所を拠点とし、インテリアから住宅、複合施設など国内外合わせ多数のプロジェクトを手がける傍ら、穴吹デザイン専門学校特任講師、広島女学院大学客員教授、大阪芸術大学准教授なども勤める。近年「BIRD BATH&KIOSK」や「社食堂」の他、「絶景不動産」「21世紀工務店」「tecture」「CAMP.TECTS」「社外取締役」「toha」をはじめとする多分野で開業、活動の幅も広がっている。

【4.ゼログランド その他のラインナップ


4.ゼログランドチェルシー
CHアーセン

両サイドにゴアをあしらったウォータープルーフ仕様のチェルシーブーツ。アウトソールにTPU素材を使用し、軽量かつ耐久性が抜群。¥39,000


4.ゼログランド プレーントゥウォタープルーフ
ブラック

ウォータープルーフ仕様。3つの異なる硬さで構成されたクッショニングフォームで雨でも滑らずスムーズな歩行を実現。¥39,000


4.ZERØAND 60日間トライアルキャンペーン概要
対象期間10月23日(金)〜11月23日(月)23:59分まで
Forbes読者の方へ限定で、4.ZERØANDを60日間トライアルキャンペーン実施いたします。ご購入いただいた4.ZERØANDが万が一お気に召さなかった場合には、ご購入から60日以内であればご返品いただけます。
但し、お一人様1回のみのご参加とさせていただきます。
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Promoted by コール ハーン / text by 伊藤七ゑ / photographs by 帆足宗洋(AVGEST)

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