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2020.10.20

【10月第2週資金調達まとめ】スペースデブリ除去のアストロスケールホールディングスが53億円の調達


カケハシ


調達額:18億円
調達先:Coral Capital / DNX Ventures / Innovation Growth Ventures / セールスフォース・ドットコム / 三井住友トラスト・インベストメント / 千葉道場
備考:ニュースに記載の合計金額より推計 / Innovation Growth VenturesはSony Innovation Fundからの出資 / 三井住友トラスト・インベストメントはジャパン・コインベストからの出資

電子薬歴システム 「Musubi」を展開する調剤薬局×ITのスタートアップ。最新のウェブ技術と徹底的な現場のフロー分析から生まれるUX設計によって、今までと全く異なる医療システムを提供する。

同社のサービス「Musubi」は患者の過去処方や過去薬歴、その他患者各々の情報を参照し、患者一人一人に合わせた指導内容の提示が可能。

事務作業を簡易化、かつ、患者への適切な指導に必要な情報を分かり易く提示することで、指導の質の向上、さらには、薬剤師が医療業務に集中できる環境の構築を目指す。

2020年10月にはInnovation Growth Ventures、Coral Capital、DNX Ventures、Salesforce Ventures、千葉道場、三井住友トラスト・インベストメントを引受先に総額約18億円の資金調達を実施。

調達した資金の大半は、日本の医療をより良くより確かなものとして次世代へつないでいくエコシステムの構築に向けて、薬局業界のデジタルトランスフォーメーションを支援する既存事業の拡大と新規事業の創出、それに伴う組織の拡充へと継続投資する予定。

本調達により累計調達額は約55億円となった。

オリィ研究所


調達額:5億円
調達先:日本電信電話 / 川田テクノロジーズ

人と人をつなぐロボット対孤独用 コミュニケーションデバイス「OriHime」などのロボット開発を行うスタートアップ。

自身も闘病経験のある吉藤健太朗氏が、入院している患者が本来病気でなければあったはずの“あたりまえの日常“を取り戻し、孤独からの解消されるような技術を実現したいという理念を持って設立した。

「OriHime」は、子育てや単身赴任、入院など距離や身体的問題によって行きたいところに行けない人のために、カメラ・マイク・スピーカーが搭載されたロボットを通しインターネットを通して操作することで、周囲を見回したり、あたりの人と会話できるようにするロボットである。

これはまさに「Orihime」のコンセプトである、“ロボットと人ではなく、人と人をつなぐロボット”を実現するものであり、たとえベッドの上にいても”あいたい人に会えて、行きたいところへ行き、社会に参加できる”サービスとして、非常に注目が集まっている。

「Orihime」は人工知能搭載のロボットではなく、福祉や介護・医療現場に即した“人と人のつながり”を重視したものとなっており、その理念は大学・病院・教育機関問わず多方面からの共感と支援を呼んでいる。

同社の技術は様々な場所で利用が進んでおり、距離的・身体的困難を克服し“あいたい人に会え、 行きたいところに行ける未来”の実現にさらなる期待が向けられている。

2020年10月には日本電信電話と川田テクノロジーズを引受先とした第三者割当増資により総額5億円の資金調達を実施。

今回調達した資金により計画されている新プロダクトの量産体制、ハードウェアおよびサービスの開発体制、営業・マーケティングの人材採用を強化し、外出困難者の就労支援事業の推進、分身ロボット「OriHime」の普及、及び将来に向けた研究開発に注力する方針だ。
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文=STARTUP DB

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