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──「デザインセンター」から「クリエイティブセンター」に変わった狙いや変化は?


ヤマハ発動機の組織的な変化として、これまで「デザインセンター」と呼ばれていた部署が「クリエイティブセンター」になりました。これは、DXなどのデジタル化が進む現代において、より体験の重要性が高まったことで、ものづくりに大きな変化が訪れていることが一つのきっかけとなっています。

これまでの日本のメーカーは作ることに焦点が集まりがちで、「不言実行」でした。それを「有言実行」に変えるのが狙いです。例えばAmazonは、サービスを作る時に先にプレスリリースを発信したりしています。まずは宣言してから取り組むアプローチです。

特に差別化の難しい現代では、モノ自体の魅力に加え、その裏にあるストーリーや存在意義が重要になっています。それを「言わない」のは非常にもったいないと思うのです。そこで、デザイン、コミュニケーション、マーケティング、そしてブランディングををまとめる形でクリエイティブセンターを編成し、部署間のバリアを減らすことで、スピード感を持って取り組みたいと考えています。

これはある意味、これまでのブランディングやマーケティングを一気に融合することも可能になると思います。

まずはやってみる


──ヤマハにとってのDXの重要性は?

多くの企業がDX戦略においては「DX123」という3つのステップを一つずつ進めていると思います。それを我々は一度にやろうとしています。応用から始めてしまって、やってからどこが上手くいったかを検証するスタイルです。

長屋3

たとえば、ジャズの世界では演奏が理論より先にきます。まずはやってみるということです。インプロビゼーションとも言われますが、まずは音を出してみて、うまくいった理由を後で考えるんです。

それと同じく、デジタルの時代だからこそどんどん物事をやってみて、その結果を検証しながら改善していく。これまでのPDCA型はうまくいかなくなってきており、物事に向かう姿勢もシフトチェンジする必要があります。

その一つの例が今回のクラウドファンディングです。D2C型の販売方法でユーザーとブランドを繋げながら思いを伝える。前例は多くはないですが、我々の社会課題に対しての強い思いをベースにある意味「アドリブ」で進めている部分もあります。そして、その結果をもとに、今後はよりグローバルに取り組みを広げていきたいと考えています。


FIST-AID Makuake 概要
インタビュー中に登場した『FIST-AID』は、現在、応援購入サービスのMakuakeにてプロジェクト展開をしている。バイクだからこそ実現できる、防災の新たな可能性とヤマハの思いを乗せた取り組みにぜひ注目していただきたい。

文=Brandon K. Hill(CEO of btrax inc.)

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