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2020.10.18

株式市場を席巻する「超成長」スタートアップに注目

Photo by Chesnot/Getty Images


ディスラプティブな新技術により、かつてないスピードで企業の成長が可能になった


数年どころか、時には数か月で、スタートアップが100億ドルの巨人になるかもしれない。要するにAirbnbは、ただディスラプティブな新技術を最大限に活用しただけなのだ。ヒルトンやマリオットとは違い、Airbnbにはホテルの建設も維持も必要ない。

ブライアン・チェスキーと彼の少人数チームは、ただドメイン名を取得し、コンピューターコードを書き、どのスマートフォンからもアクセスできるアプリを作っただけだ。同じことが、市場もっとも急速に成長している企業であるウーバーについても言える。

ウーバーは、起業からわずか2年で、評価額100億ドルにまで成長した。こうした「超成長」を実現できたのは、iPhoneと高速インターネットの普及という、2つの強力な新技術を自在に操ったおかげだ。

驚異的な成長のストーリーは、Airbnbやウーバーだけのものではない。スクエア、スラック、ストライプ、Venmo、インスタグラム、ズーム、ピンタレストといったゲームチェンジャーは、すべてこうして始まった。かれらはみな新しいテクノロジーを駆使して、瞬く間に大規模で強力なビジネスへと成長した。

こうした「超成長」はいま、株式市場にも波及


2020年のできごとを振り返ってみよう。フリーランサー・プラットフォーム「Fiverr」の株価は、ここ数か月で566%も急騰した。遠隔医療のパイオニア「リヴォンゴ」は、1月以降457%のゲインを獲得した。エッジコンピューティングのパイオニアである「Fastly」は、2020年初頭から401%の成長をとげた。

不動産仲介のディスラプターである「レッドフィン」は、ここ数か月で287%の急騰。配達用電気自動車を製造する「ワークホース・グループ(Workhorse Group)」は、2020年に入ってから687%上昇。スマートホーム/セキュリティシステムの「ヴィヴィント」は495%という伸びを記録した。

こうした例は枚挙にいとまがない。重要なのは、いまも毎月数十銘柄が、このような「超成長」を実現していることだ。実際、1月以降に100%以上急騰した銘柄は280を超えている!

こうした超成長銘柄に注目しよう、というのが筆者からのアドバイスだ。これらは間違いなく、現在もっとも期待できる投資先だ。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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