ナダルはリシャール・ミルのブランドアンバサダーになる契約を結んで以降、試合に腕時計を着けて臨んできた。同社はスポーツの種類にかかわらず、アンバサダーとなる選手全員が試合中に同社製腕時計を着用することを要求。その見返りとして、ハイテク素材や羽のような軽さ、他に類を見ないパフォーマンスなど、ナダルに匹敵するレベルの製品開発を強化してきた。
リシャール・ミルのRM27-04トゥールビヨンは、同社が手掛けた中でも最も独創的な高級腕時計の一つだ。第一印象はテニスのラケットのようだが、単なる見かけ倒しではない。1万2000gの加速度に耐えられ、ケースにはカーボンファイバーを38.5%含んだ独自素材「TitaCarb」を使用して高い強度を実現している。
素材は非常に軽量で、ストラップを含めた総重量はたった30グラムだ。テニスのラケットを模した作りで、メッシュ部分はスチール製ケーブル1本を編み合わせて作られ、前からも後ろからも見ることができる。ナダルに見合うような、力強くてパフォーマンス重視のデザインだ。
今回の全仏オープンでは、ナダルがノバク・ジョコビッチを下した。ジョコビッチはセイコーのブランドアンバサダーで、同社はジョコビッチの限定モデルを発売している。ナダルは今回の勝利によりグランドスラム優勝回数がフェデラーと並ぶ20回に達した。フェデラーは、ロレックスのブランドアンバサダーを務めている。