全仏オープン制したナダル 着用の腕時計は1億円超

Baptiste Fernandez/Icon Sport via Getty Images

スイス製高級腕時計ブランドのリシャール・ミルはつい数週間前、大物テニス選手ラファエル・ナダルとのパートナーシップ10周年を記念した新モデル「RM27-04」を、1億1500万円(税抜)で発売した。ナダルは全仏オープンを通してこの腕時計を着用し、男子シングルスで13勝目となる優勝を勝ち取った。

ナダルはリシャール・ミルのブランドアンバサダーになる契約を結んで以降、試合に腕時計を着けて臨んできた。同社はスポーツの種類にかかわらず、アンバサダーとなる選手全員が試合中に同社製腕時計を着用することを要求。その見返りとして、ハイテク素材や羽のような軽さ、他に類を見ないパフォーマンスなど、ナダルに匹敵するレベルの製品開発を強化してきた。

リシャール・ミルのRM27-04トゥールビヨンは、同社が手掛けた中でも最も独創的な高級腕時計の一つだ。第一印象はテニスのラケットのようだが、単なる見かけ倒しではない。1万2000gの加速度に耐えられ、ケースにはカーボンファイバーを38.5%含んだ独自素材「TitaCarb」を使用して高い強度を実現している。

素材は非常に軽量で、ストラップを含めた総重量はたった30グラムだ。テニスのラケットを模した作りで、メッシュ部分はスチール製ケーブル1本を編み合わせて作られ、前からも後ろからも見ることができる。ナダルに見合うような、力強くてパフォーマンス重視のデザインだ。

今回の全仏オープンでは、ナダルがノバク・ジョコビッチを下した。ジョコビッチはセイコーのブランドアンバサダーで、同社はジョコビッチの限定モデルを発売している。ナダルは今回の勝利によりグランドスラム優勝回数がフェデラーと並ぶ20回に達した。フェデラーは、ロレックスのブランドアンバサダーを務めている。

編集=遠藤宗生

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