「助けて」と言っていい。できない自分を認めたら、周りに頼れるようになるから




自分の能力を受け止めて、できることはする。できないことは周りに助けてもらう。シンプルに考えることができるようになってから、とても楽になりました。

同時に、予定は崩れるものだと思えるようにもなりました。

もちろん、人と一緒に仕事を進めていく以上、計画は立てなければいけません。けれど、計画通りいかないことも多い。今日はこれをしようと思っていたのに、子どもが熱を出してお迎えに行かなければならず、予定が狂うことも。

そんなときも、「こうなるの知ってた!」と明るく受け止めて、どうすればいいかを前向きに考えられるようになりました。

自分の働きやすさを見い出せた、次はみんなの働きやすさを考える立場に


「こうして私は壁を乗り越えてきました!」と言い切れたらいいのですが、今も仕事の壁にはぶつかり続けています(笑)。最近感じているのは、マネージャーの難しさ。

マネージャーとは言っても、期待半分での登用なので、まだまだ出来ないことばかり。先輩マネージャーをランチに誘ってマネージャー論を尋ねたり、薦められた本を読んで取り入れられそうな部分は実践してみたり、学習と実践の日々です。

今、なんとなく感じているのは、「メンバーそれぞれの得意なこと、できることを伸ばしていけるようなマネジメントが理想」だということ。

ヒントになったのは、子どもの習い事です。

私は娘にピアノを習わせたかったけれど、娘はダンスに夢中で。すごく楽しそうに踊っているし、上達も早いんです。その姿を見ていると、「好きなことに打ち込ませてあげた方が伸びる」と感じました。

きっと、メンバーにも苦手の克服を強いるより長所を伸ばしてもらった方が、チームとして良いパフォーマンスを出せるのでないか。そう意識してマネジメントをしていきたいです。

「子どもの選択に寄り添いたい」という気持ちが、今の私の軸。もしも、「海外の学校に行きたい」と言い出したら付いていくかもしれません。だから、キャリアプランは正直よくわからないのが本音です。

けれど、仕事をする以上は、自分が働くことで価値を生み出したい。安心できる環境で働けているのだから、臆せずチャレンジしていこうと思います。


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文=倉本祐美加 写真=曽川拓哉

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