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横浜DeNAベイスターズの佐野恵太

社会人4年目。仕事を1人でこなせるようになり、さらに自分のスキルアップを図るタイミング。自分のことを考えるので頭がいっぱいなはずだ。そんなタイミングで、横浜DeNAベイスターズの佐野恵太は、25歳でチームのキャプテンに抜擢された。

チームの絶対的リーダーだった筒香嘉智が今年からメジャーリーグへ移籍。その後を継ぐ形でのキャプテン就任。佐野のシーズンにおけるキャリア最多出場試合数は89試合。まだまだ個人としての成績を追い求める立場の中、思わぬ形でチーム全体にも目を配る役目を任された。

佐野のキャリアはチャンスをモノにし続けたからこそ存在する。2016年、NPBドラフト会議ではベイスターズから9巡目で指名。支配下登録選手としての指名では全体87人中84番目からのスタート。プロ3年間で一軍定着には至っていないが、毎年開幕一軍を勝ち取ってきている。

4年目にしてのキャプテン任命は、佐野にとってもまさかの抜擢だった。どんな思いでキャプテンという大役を引き受け、どんなキャプテン像を描いているのか。

アスリートとビジネスパーソン。場は異なれど、仕事のキャリアを歩む上では同じ存在。アスリートの思考法がビジネスの現場で役立つことも、きっとあるはずだ。Forbes JAPANが横浜DeNAベイスターズの全面協力を得て、選手の思考法に迫っていく連載6回目に登場するのは佐野恵太だ。佐野が描く理想的なキャプテン像とは何かを考える。

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(C)YDB

自分の成績に一喜一憂していられない


経験豊富なビジネスパーソンでもマネージャーとして抜擢された途端、後輩や部下のマネジメントに悩んでしまいがちだ。自分のことだけを考えていた働き方を変え、周囲に目を配ることが求められる。これから一人前になろうとしていた、佐野も同じだ。

「これからレギュラーを取りに行くという立場なので、自分のことだけにならないように気を付けました」と佐野は振り返る。少年野球以来のキャプテンというポジション。中学、高校、大学も無縁だった役割だ。

「まだレギュラーというポジションを勝ち取っていない」と佐野は語るが、一方で「チームの中では中心になっていかないといけない年齢」と自覚している。

文=新川諒 写真=小田駿一

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