4200店舗のうち、1680店舗が海外の店だという。同社はまだ黒字化を達成していないが、赤字幅は減少が続いており、2020年度の損失額は前年度から12%マイナスの3700万ドルだった。
創業者の葉は、かつて中国の鉄工所に勤務した後、化粧品や食器を販売する店を立ち上げたという。現地メディアの報道によると、彼はその後、2013年に日本を訪れた際に無印良品の店舗を見て、MINISOのビジネスモデルを思い立ったという。
葉は同社のビジネスモデルを「MINISOリテール・パートナー・モデル」と説明している。フランチャイズ店のオーナーは一定の金額を支払い店を開設し、MINISOから商品の供給を受けて、売上の一部を本部に戻している。4200店舗のうち、直営店は129店舗のみとされている。
ただし、MINISOは競合との戦いにも直面している。アリババや拼多多(ピンドォドォ)らも安価な生活雑貨で、消費者の関心を惹こうとしている。
しかし、Kantar Wordpanelのアナリストは、MINISOには先行者メリットがあると分析する。「彼らは既にブランドを築いている。ただし、今後の課題となるのはブランドのイメージを守り抜き、多様な商品カテゴリを維持するためにサプライチェーンの管理に注力することだ」と彼は話した。