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デジタル・トレンド・ハンズオン


さて、5Gスマホは「今が買い」なのだろうか。筆者はその答えが「イエス」だと思う。

日本国内では春からNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3大通信キャリアが5G通信サービスを開始している。新型コロナウイルス感染症の拡大に影響を受けて、5G技術のショーケースとしても注目されていた東京五輪が延期になり、自粛ムードも続いたことで5Gへの期待感が育たなかった。

ただ秋以降は5Gに関連する明るい話題も聞こえてくるようになり、その勢いを取り戻しそうだ。

ひとつは5Gスマホのバラエティが一気に増えることだ。最大の注目株であり牽引役はやはりアップルが発表した5G対応のiPhone 12シリーズになると思うが、新しいGoogle Pixelシリーズやシャープが発表した「AQUOS sense5G basic」のようなミドル価格帯の5Gスマホも、「5Gが意外に身近」である認識を多くの人々に植え付けることに貢献するだろう。

通信キャリアも5Gのサービスエリア拡大に向けてまた一歩前進する。KDDIとソフトバンクは4G LTE用の周波数を一部5Gに転用する「DSS(Dynamic Spectrum Sharing)」の技術を積極的に採り入れる方針を表明している。



KDDIが公開する「次世代モバイル通信システム委員会 技術検討作業班 説明資料」から、4Gの周波数を一部活用して5G通信のために転用して、5G対応の広いエリアを確保するDSSの説明

NTTドコモは、DSSを5Gの有利誤認を招きかねない技術であるとして採用に慎重な構えをとっている。代わりに同社は今後も5G専用の周波数を用いたエリア拡大に注力する考えだ。9月23日にはいよいよ28GHz帯の“ミリ波”を利用する5Gサービスの提供を開始した。冬以降はNTTドコモが発売するスマートフォンやデータ通信端末などコンシューマー向けデバイスの一部がソフトウェアアップデートによりこれに対応する。

いまスマホを買い換えるなら5G対応にするべき


直近でスマートフォンの買い換えを検討している方は、迷わず5Gに対応する端末を選ぶべきだ。

なぜなら、現在は端末メーカーも5Gの普及を推進するため、ミドルレンジ価格帯のモデルにもプレミアムな仕様を積極的に盛り込んでいる。だから4G対応のスマートフォンとしては“一級品”の高機能端末が、結果として比較的手頃な価格で買えてしまうのだ。新しいGoogle Pixelシリーズもその好例だと思う。

グーグルは少なくとも「この先3年間」は、現在発売中のPixelシリーズにも「Pixel Feature Drops」として、ソフトウェアの技術によって実現した新機能をアップデート提供する考えを表明している。新しいPixel 5とPixel 4a(5G)は、これから5Gのサービスが本格的に立ち上がるまでの数年間に、最も“おいしいところ”を楽しみ尽くせるスマートフォンになりそうだ。

文・写真=山本 敦

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