4月10日、事前予約を開始したアップルウォッチが絶好調だ。実際の販売開始は4月24日だが、当日受け取れる台数は即座に売り切れた。正確な販売数は未公開だが、調査会社Slice Intelligenceの調べでは、かなり健闘したことは確かだろう。
Slice社では9,080人のショッピング履歴を解析。米国内で95万7,000人が4月10日にアップルウォッチを予約購入したと分析した。予約購入者らは各自、平均1.3台の製品を購入し、それぞれ503.83ドルを支払った計算になる。
購入者の多くは、最も安価な349ドルのSportモデルを選択。そして、38mmサイズよりも42mmサイズの方が人気で、71%が42mmサイズを選択したという。
しかしながら、このデータは全て米国内が対象。事前予約はアメリカ以外の8カ国(カナダ、オーストラリア、イギリス、ドイツ、フランス、日本、中国、香港)でも行われたが、その反応は米国とは全く異なる可能性もある。特に中国では、アップル製品に対する期待が非常に高まっている。
初代iPhoneは販売開始30時間で27万台しか売れなかった。iPadの場合は30万台だった。しかし、今回のアップルウォッチは過去の製品と全く違うアプローチで販売されている。以前は、発売当日に購入したいアップルファンは、何日も前から店の前に並ぶ必要があった。しかし、今回はアップルの公式ウェブサイトで予約するという仕組みに変わっている。
結局のところ、アップルウォッチがiPhoneやiPadと比較して、どの程度売れているのかを正確に知る術はない。アップルはアップルウォッチの売上をiPodやApple
TVその他を含む「他製品」カテゴリーに計上し、発表するという。
いち早く商品を試用したユーザーらの評価は分かれている。「今後、メインストリームになりうる初めてのスマートウォッチ」と称賛する声が挙がる一方、「サードパーティー製のアプリの動作に問題がある」と答えた人もいた。これに対してアップルは、「ソフトウェアの問題点は徐々に改善される」と述べている。
筆者はSlice社のデータの妥当性に関し、アップル側に質問を送った。回答が得られ次第、読者に続報をお知らせする予定だ。以前の新製品発売の際には、アップルは翌月曜日にはその売上を発表していた。今回の販売結果についても、間もなくアップルから発表があるかもしれない。
アップルウォッチと同時に、新型Macbookも同4月10日に発売が開始された。Slice社の分析ではその販売台数は4万8,000台。新型Macbookを買ったユーザーの43%が、同時にアップルウォッチを購入したと見積もっている。