グーグル発「ペーパーフォン」は、スマホ依存の救世主か?

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最近の自分はスマホを片時も離さず握りっぱなしだ──そんなふうに感じることはないだろうか。スマートフォンのおかげで、いつでも膨大なデータとつながっていられることは確かだ。その一方で、スマホは不安とストレスの元凶にもなっている。

その日に必要な情報だけ「取り出す」


そこで登場したのが「ペーパーフォン」である。このAndroidアプリは、紙という最古のテクノロジーを活用して、あなたのデジタルデトックスを助ける。

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開発者の説明によると、このアプリは「スマホを見ている時間が長すぎると感じ、どうにかしてテクノロジーと適度な距離を取れないかと苦戦している人」のために設計された。連絡先、地図、会議の予定など、その日に必要な情報だけをスマホから取り出して印刷し、小冊子にすることで、スクリーンを眺めずに過ごそうというのが狙いだ。レシピ、メモ、名言集などをまとめた「紙アプリ」の作成にも利用できる。

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使い方はカンタン。子供のスマホ使いすぎにも


使い方は、アプリをインストールして、指示に従って必要な情報をエクスポートし、印刷するだけ(PDFで保存することも可能)。紙は折りたたんで小冊子になるように印刷されるので、あとはそれを携帯すればいい。

アプリは「Experiments with Google」コレクションの一部に含まれている。ウェブブラウザのChromeやAndroid OSを初めとするグーグルのプロダクトを使うか、もしくはゲームエンジンのUnityのようなサードパーティのプラットフォームを活用して、さまざまな革新的プロジェクトが「Experiments with Google」コレクションとして公開されているのだ。

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グーグルは、スクリーンタイムの管理を目的とした5種類のアプリを先日から公開している。この「ペーパーフォン」も、それらに続いて登場したアプリだ。デバイス使用時間に対する世間の懸念は高まっており、とりわけ子どもの使いすぎが問題視されている。スマホなどの端末を眺める時間を何とか減らせないかと、大勢の人々が解決策を模索している。



ものすごく実用的なソリューションにはなり得ないかもしれない。とはいえ「ペーパーフォン」が、1日か2日、スマホと距離を置く上での楽しく斬新な手段であることは確かだ。アプリはGoogle Playストアでダウンロードできる。

(この記事は、英国のテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」から転載したものです)

翻訳=上原裕美子 編集=石井節子

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