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2019年に行われたeスポーツのひとつである『リーグ・オブ・レジェンド』の世界選手権の様子 (Photo by Borja B. Hojas/Getty Images)

スポティファイのミッションは、ここ数年で少し変化した。同社は、単なる音楽ストリーミングサービスを超えて、あらゆるタイプのオーディオ・プラットフォームになることを目指している。ユーザーにできるだけ長時間コンテンツを聴いてもらい、サブスクリプション登録を促そうとしているのだ。

背景には、ポッドキャストやスピーチ・オーディオの人気の高まりを受け、リスナーが音楽を離れてほかのプラットフォームに流れてしまうことへの懸念がある。そうなれば、広告収入は減少し、サブスクリプション登録者たちは節約のために解約しようと思うかもしれない。

2015年にポッドキャスト機能を追加したスポティファイは現在、スポーツなど、ポッドキャスト制作各社の買収に数億ドルを投資している。確立されたオーディエンスとオリジナルコンテンツを収益につなげたいと考えてのことだ。

さらに、大手レコードレーベルへの依存度を下げるというメリットもある。

スポティファイ×スポーツ


スポティファイは、解説やその他のライブフォーマットについてはスポーツラジオにまかせ、オンデマンドコンテンツのライブラリー構築をめざす姿勢をとっている。オンデマンドコンテンツは、複雑で高額な放映権交渉が必要なく、視聴期間も長いという利点があるからだ。

同社は、スポーツコンテンツ部門の責任者にエイミー・ハドソンを指名した。スポティファイが最近買収した会社のなかには、元ESPNのビル・シモンズ(Bill Simmons)が運営する「The Ringer」ネットワークがある。The Ringerは、スポーツやポップカルチャーに関連する人気ポッドキャストの制作を手掛けており、「スポーツ・ライフスタイル」のハブになることを目指している。

スポティファイは、スポーツ団体のソーシャルチャネルのひとつとしてますます認識されるようになってきている。現在、米国のユーザーに向けて、音楽とスポーツオーディオを組み合わせてキュレーションしたデイリー・プレイリストを提供している。

同社のダニエル・エクCEOは、The Ringerを買収した際に、「次世代のESPN」を獲得したと宣言した。一方で、単に従来のオーディエンスにサービスを提供することに留まらないよう注意しており、eスポーツに関心をもつ若い層へのアピールにも余念がない。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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