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リオデジャネイロのバーやレストランは、テイクアウトの注文を受け付けて何とか生き延びている。店内の物品を売ってお金に換えているところもある。

3月から9月はブラジルの秋冬シーズンだが、新型コロナウイルスの感染拡大により、3月から9月にかけての観光総収入は例年の26%にとどまった。

最も厳しかったのは3月と4月で、ブラジル経済の中心地である南部の都市がロックダウンしたときだ。ブラジル地理統計院(IBGE)のデータをもとにしたCNCの報告書によると、その2か月間の観光収入は68.1%減少した。

ブラジルがロックダウンから必死に立ち直ろうとしていた7月の観光収入は、パンデミック前のおよそ56.6%まで減少した状態にあったと、CNCの報告書には書かれている。

ブラジル地理統計院の調査責任者ロドリゴ・ロボ(Rodrigo Lobo)は、「観光に依存する企業の多くが苦しんだ」と話す。同氏はエスタド通信に対し、レンタカー業者や旅行代理店、エンターテインメントの予約など、今年は何もかもが壊滅状態だったと述べた。

ブラジル・ホテル産業協会のマノエル・リニャレス(Manoel Linhares)会長によれば、ブラジル政府は、米国中小企業庁(SBA)が行った支援策や給与保護プログラム(PPP)と似た雇用維持対策を講じ、すべてが一定の効果をあげたという。そうした対策がなければ、雇用喪失はより深刻になっていただろう。完全廃業を含め、さらに多くの企業が休業していたと思われる。

リニャレスの話では、ブラジル国民は新型コロナウイルスとの共存を受け入れ始めているが、ホテルに滞在したり飛行機で移動したりする人は少ない。

リニャレスは、首都ブラジリアの日刊紙コレイオ・ブラジリエンセ(Correio Brasiliense)に対し、「ホテルの客室稼働率は平均で20%だ」と述べた。「ホテルは50%の部屋が稼働しないと元が取れない。稼働率がそれより低くなれば、コストや人件費を削減しなければならなくなる」

ブラジル最大手の旅行代理店CVCは、海外からの旅行客が入ってこないとこぼす。国内の航空路線は運休し、予約率は1年前の70%にも満たない。

そのためCVCは、2020年第1四半期に11億5000万レアル(約220億円)の損失を計上した。しかし、さらに損失が膨らむのは間違いない。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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