しかし今、ショッピングセールのプライムデー(Prime Day)の開催を前にアマゾンの株価は上昇し、彼の保有資産は再び2000億ドルを突破した。
10月12日の株式市場で、ベゾスが1994年に創業したアマゾンの株価は4.75%上昇し、彼の保有資産は85億ドル増加して2016億ドルに達した。アマゾンの時価総額は1.7兆ドルで、ベゾスは発行株式の約11%を保有しているため、わずかな株価の変動によって彼の保有資産は大きく変動することになる。
パンデミックを受けて多くの人々がEコマースに頼る中で、アマゾンの株価は上昇が続いているが、年に1度のプライムデーの開催を前に、同社の株価は最高値水準に近づいている。
プライムデーはこれまで毎年7月に開催されてきたが、今年は延期になり、10月13日から14日にかけて開催される。
ベゾスの保有資産は今年1月1日時点で1150億ドルだったが、それ以降に2倍近い伸びとなった。彼の資産にアマゾン株が占める割合は90%を超えているが、ベゾスはそれ以外にもワシントン・ポストや宇宙開発企業のブルー・オリジンなど、複数の非公開企業の株式を保有している。さらに、ワシントン州やカリフォルニア州、ワシントンDC エリアに不動産を所有している。
ベゾスの保有資産は、世界2位の富豪であるビル・ゲイツの1180億ドルを、900億ドル近く上回っている。
さらに言うと、ベゾスの保有資産は史上最高額の離婚調停さえ無ければ、2020年の早期の時点で2000億ドルを軽々と上回っていた可能性もある。彼は昨年7月に、25年間連れ添ったマッケンジー・スコットと離婚し、保有するアマゾン株の4分の1を彼女に譲渡していた。スコットは現在、アマゾンの発行株式の推定3.8%を保有しており、彼女の保有資産は今年の年初から300億ドル近くも伸びている。