「調子はどう?」から始める会議で、共感不足の解消を

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このシンプルな質問で会議を始めることで、生産性への明白なメリットが得られることもある。幼い子どもの昼寝のスケジュールの維持が難しいと話した人がいたら、他のメンバーが代役となって特に重要な顧客との会議をこなしたり、その人が予想外のことで電話に対応できないときに他のメンバーが代わったりすることができるかもしれない。

悪評を恐れるという理由で、生産性を損なうような懸念や課題をチームが共有しないことは非常に多い。しかし、このシンプルな習慣を一貫して実践すれば、チームの文化に変化を起こすことができる。課題について共有することが許容されているだけでなく、チームの真の協働において重要な役割を果たしているという強力なメッセージを送ることができるのだ。

この状況確認で行われる議論は、その後のプロジェクトや作業に影響を与えることが多いかもしれない。そのため、チームがどのように変化を起こせるかに焦点を当てて状況を共有することが役に立つ。新型コロナの推奨検査場所や在宅教育の新しいコツなど、チームメンバーが多くの実用的な支援の情報源となるかもしれない。

“成功”の共有を


「調子はどう?」から始まる会話は燃え尽き症候群に歯止めをかけるいい方法かもしれないが、一方で重要な作業に関する議論の時間が減らない仕組みにすることが重要だ。

通常1時間の会議を75分にすることをためらわないこと。多くの場合、追加した15分には投資の価値がある。話好きなチームの場合は特に、それぞれが1分で大きな懸念や課題、成功について共有する時間としてこの時間を表現することを考えよう。成功について共有すれば、本人だけでなく同じような状況で苦しんでいる人も、他の話題と同じくらいやる気を感じるかもしれない。

ビデオ会議が続いて燃え尽きていく中、メンバーの心とカラダの健康を確認するのは重要だ。一部の人は在宅勤務に楽に移行しているが、寂しく孤独な経験をしたり、非常に混沌としたドタバタな状態になったり、あるいはその中間になったりする人もいる。会議を「今日の調子はどうですか?」の1文で始めることは、リーダーにとって最も簡単で大きな影響力を持つ習慣かもしれない。

翻訳・編集=出田静

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