米CNBCが報じたところによると、11月に実施される米大統領選に向け、10月7日に行われた副大統領候補のTV討論会が始まった同日午後9時から11時までの間に、民主党への小口献金を仲介する非営利団体「アクトブルー(ActBlue)」のプラットフォームが受け付けた献金は、およそ600万ドル(約6億3500万円)にのぼった。
また、アクトブルーのウェブサイトに表示される献金の総額を見ると、翌8日の午前9時30分には、討論会の開始時点から1500万ドル以上増加していた。
アクトブルーへの献金は、すべてが民主党の大統領候補ジョー・バイデン前副大統領の陣営に向けられたものではない。同陣営の広報担当者マット・ヒルはフォーブスに対し、ハリス議員とバイデン前副大統領の陣営が受け取ることになる金額は、すぐに公表されるわけではないと説明しており、それぞれのパフォーマンスが党と各陣営への献金にどの程度貢献したのか、具体的に示されるのはもう少し先になるもようだ。
9月29日にドナルド・トランプ大統領とバイデン前副大統領のTV討論会が行われたときには、開始から1時間がたたないうちに、アクトブルーには合計およそ380万ドルが献金された。これは、同団体が集めた時間当たりの献金額としては過去最高となる。さらに、3時間に及んだ討論会の間に寄せられた献金の総額は、1000万ドルを超えていた。
指名だけでも「貢献」
正式に民主党の大統領候補となったバイデン前副大統領が、選挙戦をともに戦う副大統領候補にハリス上院議員を選出したことは、すでに民主党に大きな利益をもたらしている。
バイデン陣営がハリス議員を候補に選んだことを発表してから24時間後までに集めた献金は、総額2600万ドルにのぼった。
また、バイデン陣営と民主党全国委員会、関連資金団体が9月初めまでに集めた寄付は、総額およそ4億6600万ドル。トランプ陣営と共和党全国委員会、関連資金団体が集めた金額を約1億400万ドル上回っている。