億万長者の厳しい世界について執筆

Denver Post Photo by Cyrus McCrimmon

新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、生鮮食品のデリバリー需要は急拡大している。この分野の大手の「インスタカート」は新たに実施した資金調達ラウンドで2億ドルを調達した。今回のシリーズHラウンドで同社の企業価値は177億ドル(約1.9兆円)とされ、年初に実施した調達の際の79億ドルの2倍以上に膨らんだ。

インスタカートは今や、民泊大手のエアビーアンドビーに匹敵する規模の巨大ユニコーンに成長したことになる。エアビーアンドビーは今年4月に40億ドルの資金調達を実施したが、その際の企業価値は180億ドルとされていた。

今回のシリーズH資金調達で、インスタカートの創業者兼CEOの34歳のアプアバ・メフタ(Apoorva Mehta)の保有資産は4億ドル分上昇し、16億ドルに達した。メフタは同社の株式の推定10%を保有している。

メフタは、同社が今年6月に2億2500万ドルの資金を、評価額137億ドルで調達した際に、ビリオネアの仲間入りを果たしており、当時の彼の保有資産は12億ドルと試算されていた。インスタカートの広報担当は、フォーブスのこの試算についてコメントを控えた。

インスタカートは自社のウェブサイト上で、外部の食品ブランドが広告枠を購入できるマーケットプレイスを運営しており、新規で調達した資金の一部は、そのインフラの整備に用いられる。同社はまた、外部企業が独自のデリバリーストアを構築できるプラットフォームも運営している。

今回の調達は、既存出資元のValiant Peregrine FundとD1 Capitalの主導で実施された。

サンフランシスコ本拠のインスタカートは、米国とカナダの約500の小売業者と提携し、約4万店舗から生鮮食品などの宅配を行っている。4万店舗のうち25%は、今年に入り新たに参加した店舗で、その中にはセフォラやセブンイレブンの店舗が含まれている。同社はウォルマートとの連携も強化している。

編集=上田裕資

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