テイラー・スウィフトが「バイデン支持」宣言、米国に変化を期待

テイラー・スウィフト(ACMA2020 / by Getty Images for ACM)

テイラー・スウィフトは10月7日、今年の米国大統領選挙で民主党のジョー・バイデンに投票すると宣言した。彼女は2016年の大統領選では政治に消極的な姿勢を見せていたが、今年は自らの政治的スタンスを積極的に語っている。

スウィフトは7日、バイデン支持を訴える「BIDEN 2020」の文字がパッケージに書かれたクッキーを持った自身の写真をツイッターに投稿し、ファッション誌「V Magazine」のインタビューでバイデンを支持する理由を語ったと述べた。

彼女はさらに、副大統領候補のカマラ・ハリスを応援していると述べ、テレビ討論会を楽しみにしていると語った。

スウィフトはV Magazineの取材で、有色人種の人々が安心して暮らせ、女性たちの意思が尊重され、性的マイノリティとされるLGBTQIA+コミュニティが社会の一員として認められる国を目指す人物が、新たな大統領に選ばれるべきだと語った。

米国人は、新型コロナウイルスなどの健康上のリスクを現状よりも深刻に捉え、人々の命を第一に考えるリーダーを選ぶ権利があると彼女は述べた。スウィフトは、バイデンとハリスらがその役割を担うべきだと述べ、「アメリカは今なら立ち直れる」と語った。

スウィフトは、2018年の中間選挙で民主党を公に支持するまでは、政治的見解について話すことはほとんどなかった。その当時、彼女はインスタグラムに長い文章を掲載し、自身が「消極的」だったと述べていた。

1月に公開されたネットフリックスのドキュメンタリー映画「ミス・アメリカーナ」で、スウィフトは2016年にドナルド・トランプが出馬した際に、彼を糾弾しなかったことを悔やんでいると述べた。彼女は2018年の中間選挙の際に、インスタグラムで地元テネシー州の共和党議員のマーシャ・ブラックバーンを批判したが、その理由についても説明していた。

彼女は以前、父親のスコット・スウィフトに、自分の政治的思いを公にしたいと相談したが、父はファンを失うことを心配し反対した。「ビング・クロスビーやボブ・ホープが、そんなことをしたか?」と父は尋ねたが、彼女はそれに構わず自らの思いを語ったのだという。

編集=上田裕資

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