明日への気力を養い、心身の健康を保つためには、良質な睡眠が不可欠である。しかし残念ながら、現代人の多くが「眠りに悩んでいる」という。しかも眠りの環境や理想は、千差万別である。だからこそプロフェッショナルに意見を求めたい。
長年、寝具や寝室家具にこだわり世界中から厳選してきた大塚家具が2020年9月25日に銀座にオープンした「IDC OTSUKA Bedroom Gallery GINZA」は、マットレス、家具、家電からアートまで、寝室の全てが詰まった“眠りの殿堂”である。
“心地よい暮らし”となると、まずはリビングやダイニングを整えることを考えるだろう。確かに現代のインテリアは、家族団らんの場であるリビングとダイニングを重視している。さらに在宅ワークのために、書斎やワークスペースなどの仕事環境を整える人も増えてきた。しかし「寝室」に対する優先順位は依然として低いままである。もちろんそれは仕方がない側面もある。
日本の住宅文化では、長らく「寝室」というものは存在せず、押入れから布団を出し、敷いた場所がすなわち寝室だった。くつろぐ場所と眠る場所の境目がなかったため、「心地よい寝室を作る」という考え方の歴史が浅いのだ。だからこそ「IDC OTSUKA Bedroom Gallery GINZA」の存在が心強い。ここに来れば、理想的な寝室づくりの全てがわかるだろう。
「私は20年前に入社しましたが、そのころから比べても、睡眠に対する関心は高まっています。日々忙しく働くビジネスマンの場合、どうしても睡眠時間を長くするのは難しい。だからこそ“睡眠の質”を高めたいと考える方が増えています」と語るのは、店長の那須優樹。
今回お話を伺ったのは、「IDC OTSUKA Bedroom Gallery GINZA」店長の那須優樹。ベッドや寝具の販売経験が豊富。「これまでの店舗ですと、マットレスをたくさん並べて寝心地を試してもらうことが重要でした。しかしそれはあくまでも寝心地だけであり、寝室としては考えられていません。本来であれば、寝室にはマットレスだけでなく、テレビや椅子なども置きますよね。そういった寝室全体のコーディネートまで提案するのが、この「IDC OTSUKA Bedroom Gallery GINZA」の目的なのです」
銀座の中央通りに面する店舗は8フロアで構成されているが、見所は6階と7階にある。両フロアはインテリアスタイリストやデザイナーとコラボレーションした寝室であり、いうなれば大塚家具が考える「理想の眠り」を堪能するため空間ということになる。
7階はテキスタイルデザイナーの本田純子がプロデュース。女性らしい上質な寝室になっており、彩り豊かなファブリックを使って空間を構成している。ベッドの横にはメイクスペースを設けるなど、寝室で過ごす時間をリラックスに満ちたものにするための工夫が詰まっているのも見所だ。
7階フロアは、テキスタイルデザイナー本田純子が手掛けたコンセプトフロア。テーマは「静かなエール」。そして6階は人気インテリアスタイリストの窪川勝哉がコーディネート。「ホテルライクなくつろぎの空間」をテーマにしており、イタリアの最高峰ブランド「ポルトローナ・フラウ」の家具を中心にインテリアを構成。寝室を“眠るだけの場所”にするのではなく、ホテルのスイートルームのようにそこで過ごす時間も優雅に楽しむのだ。
6階フロアは、ダークトーンでシックにまとめた。手掛けたのは人気インテリアスタイリストの窪川勝哉。テーマは「ホテルライクなくつろぎの空間」。そして8階は、アメリカ最高峰のマットレス専門ブランド「キングスダウン」と大塚家具が共同開発しているマットレスブランド「レガリア」の最上位モデルが体験できるフロアになっており、この店舗のみで販売する「ザ・グランレガリア」の展示も行っている。“芯のある柔らかさ”と称される極上の寝心地を、ぜひとも優雅な空間で体験してほしい。
8階フロアには「レガリア」の最上位ラインを展示。手前のマットレスが店舗限定発売の「ザ・グランレガリア」。こちらはクイーンサイズでオーダーメイドのヘッドボード込みで4,960,000円。6~8階のすべてのフロアには大塚家具で扱っている家具や照明がコーディネートされ、さらに寝室環境を整える加湿器やオーディオなどの最新家電もコーディネートされる。そして銀座の画廊「ギャルリーためなが」とのコラボレーションにより、寝室用のアートを提案。眠るための部屋ではなく、人生を豊かにする場所としての寝室を提案している。
ベッドサイドにメイクスペースを作ることで、寝室を寝るだけの場所だけではなく、日常を豊かにする場所として提案。眠る前のリラックスタイムのためのソファスペースは、ブルー系のラグで落ち着いた雰囲気に。家具はイタリア最高峰ブランド「ポルトローナ・フラウ」。「富裕層の方ほど、眠りの質にこだわります。銀座はベッド関連のショールームも多いエリアですが、マットレス、寝具、家電まで提案できる当店の価値は高いと思います。しかもスタッフは眠りに関する悩みから、マットレスや寝具を選ぶだけでなく、温度や湿度といった環境までアドバイスできる“プライベートコンシェルジュ”という肩書をもっており、家具や家電、アートまでその領域を広げ、トータルで寝室を提案いたします」
大城勇作がデザインしたポルトローナ・フラウの「レプリ」。柔らかなフォルムが、空間に安らぎを与える。ちなみに3~5階は「シーリー」、「シモンズ」、「レガリア」のマットレスを各7~8台ほど展示している。6〜8階で寝室づくりのイメージをふくらませて、まずはここで理想のマットレスを探し、2階の「ラウンジ」にてカーテンやファブリックや家電、雑貨を選びながら、寝室のコーディネートについてスタッフと相談するというのが理想的な流れとなる。
2階フロアの「ラウンジ」は、商談スペースであるだけでなく、寝室周りの雑貨や家電、カーテンなどのファブリック関係も展示される。「1階は情報発信や体験の場となるポップアップスペースで、現在はIoT家電を組み合わせた次世代の寝室を提案しています。今の眠りに満足している人はいないでしょう。だからこそ、「IDC OTSUKA Bedroom Gallery GINZA」が、その解決の場となりたいのです」
1階フロアはポップアップスペース。眠りに関する情報を発信する場となる。インテリアショップは数あれど、“寝室特化型”の専門店は世界でも類をみない。長年日本人の住生活を支え、世界中から優れたマットレスや家具を厳選し、今は家電も取り扱う大塚家具だからこそ可能な、ユニークな眠りの専門店である。
IDC OTSUKA Bedroom Gallery GINZA東京都中央区銀座7-8-9
☎︎03-3573-4321
営業時間 11:00~19:30 ※ご予約は、電話またはWeb予約をご利用ください。
https://www.idc-otsuka.jp/bedroom_gallery_ginza/
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